わり【割(り)】
1 割ること。また、割ったもの。「水—」「お湯—」 2 歩合の単位。1割は10分の1。「三—打者」 3 比率。割合...
わ‐り【和犂】
農具の一。古くから水田耕作に用いられたすき。
わり‐あい【割合】
[名] 1 全体に対する部分の、または他の数量に対するある数量の比率。率。割。「男子学生と女子学生の—が逆転する」...
わり‐あて【割(り)当て】
割り当てること。また、割り当てたもの。割り前。「仕事の—をする」
わり‐あ・てる【割(り)当てる】
[動タ下一][文]わりあ・つ[タ下二]全体をいくつかに分けて、それぞれにあてがう。配分する。わりふる。「費用を等分...
わり‐いし【割(り)石】
石材を割った、形が不定で鋭い角や縁をもつ石。
わり‐い・る【割り入る】
[動ラ四] 1 わりこむ。「まあまあ待て下さんせと二人が中へ—・るに」〈滑・七偏人・二〉 2 深く立ち入る。「こち...
わり‐いん【割(り)印】
2枚の書類が相互に関連していることを証明するため、両書類にまたがって1個の印章を押すこと。また、その印影。割り判。
わり‐かえ【割(り)替え】
「割地2」に同じ。
わり‐かし【割(り)かし】
[副]「わりかた」の俗な言い方。「—安く買えた」
わり‐かた【割(り)方】
[副]わりと。わりに。わりあいに。わりかし。「あの店は—信用できるほうだ」
わり‐かん【割(り)勘】
《「割り前勘定」の略》勘定を人数で割り、各自平等に支払うこと。また、何人かで飲食したとき、自分の費用を自分で支払う...
わり‐かんばん【割看板】
1 劇場で、複数の俳優の名または演目を1枚に並べて書いた看板。 2 寄席で、つるし行灯(あんどん)に真打(しんうち...
割(わり)が合(あ)・う
「割に合う」に同じ。「—・わない取引」
わり‐がき【割(り)書(き)】
1 本文の間に2行に分けて細字で注などを入れること。また、その注。割り注。 2 歌舞伎狂言や浄瑠璃の名題などの上に...
割(わり)が利(き)・く
少量でも十分効き目がある。薄めても効力が強い。「—・く醤油」
割(わり)が悪(わる)・い
他と比べてみて損である。割に合わない。「—・い役を引き受ける」
わり‐き【割(り)木】
細かく割ったたきぎ。
わり‐きり【割(り)切り】
割り切ること。例外などを無視して、きっぱりと結論を出すこと。「仕事上の付き合いだと—が肝心」
わり‐き・る【割(り)切る】
[動ラ五(四)] 1 割り算で、余りを出さずに割る。整除する。「ここの勘定は人数で—・ることができない」 2 ある...
わり‐き・れる【割(り)切れる】
[動ラ下一][文]わりき・る[ラ下二] 1 割り算をしたとき、端数を出さずに割れる。「九は三で—・れる」 2 納得...
わり‐きん【割(り)金】
割り当ての金。
わり‐く【割句】
川柳に似せた言葉遊びの一。単語を二つに割り、五・七・五形式の上の句の頭と下の句の末につけて詠み込むもの。
わり‐くさび【割り楔】
枘差(ほぞさし)をした材が抜けないように、枘の先端に打ち込む楔。
わり‐くどき【割り口説き】
筋道を立てて、詳しく説明すること。「かう—を申しますに、聞き分けのないからは」〈浮・禁短気・五〉
わり‐ぐり【割り栗】
「割り栗石」の略。
わりぐり‐いし【割り栗石】
砂利より大きく玉石より小さい割り石。土木・建築の基礎工事に用い、地盤を固めるために突き込む。割り栗。
わり‐げいこ【割(り)稽古】
茶の湯で、作法をいくつかの部分に分けて、一部分ずつを稽古すること。
わり‐げすい【割(り)下水】
地面を掘っただけの下水。 江戸時代から関東大震災のころまで、東京都墨田区本所にあった南北二つの掘り割りの称。
わり‐こ【割(り)粉】
蕎麦(そば)を打つときなどに、蕎麦粉のつなぎとして混ぜる小麦粉。
わり‐こざね【割小札】
鎧(よろい)の札(さね)の一。当世具足の帯状1枚の板札に対して、旧来の1枚ずつ作って横縫いでとじ合わせた札。本小札...
わり‐こみ【割(り)込み】
1 間に無理に入ること。割り込むこと。また、そのもの。「列に—をする」 2 劇場などで、桟敷・土間の一仕切りの中に...
わりこみ‐げんし【割(り)込み原子】
⇒格子間原子
わりこみサービス‐ルーチン【割(り)込みサービスルーチン】
《interrupt service routine》コンピューターのCPUが何らかのプログラムを実行中、優先順位...
わりこみ‐つうわ【割(り)込み通話】
通話中の電話を切らずに、新たにかけてきた第三者と通話する機能。コールウエーティング。→キャッチホン
わりこみ‐ハンドラー【割(り)込みハンドラー】
《interrupt handler》⇒割り込みサービスルーチン
わりこみ‐ようきゅう【割(り)込み要求】
⇒アイ‐アール‐キュー(IRQ)
わり‐こ・む【割(り)込む】
[動マ五(四)] 1 無理に押し分けて入り込む。「順番待ちの列に—・む」「人の話に—・む」 2 取引相場で、相場が...
わり‐ご【破り子/破り籠/樏】
1 ヒノキの白木の薄板で折り箱のように作り、中に仕切りを設け、かぶせ蓋(ぶた)にした容器。弁当箱として用いた。 2...
わり‐ごえ【割(り)声】
珠算で、割り算をするときに唱える九九(くく)の声。「二一(にいち)天作の五」など。
わりご‐そば【破り子蕎麦】
皮付きのソバをひいて手打ちにし、塗り物の破り子に盛って何個も重ねて供するそば。その数を競うようにして、つゆや薬味を...
わり‐ごめ【割(り)米】
ひき割った米。こごめ。
わり‐さま【わり様】
[代]《「われさま」の音変化》二人称の人代名詞。同等または目下の者に用いる語。おまえ。おまえさん。「—もわしが(髪...
わり‐ざ【割(り)座】
正座の状態から両すねを開き、尻を床につけた姿勢。
わり‐ざい【割(り)材】
酒を割って飲むための炭酸水や果汁などのこと。
わり‐ざや【割り鞘】
刀の鞘の差表(さしおもて)と差裏の色が異なるもの。「三尺五寸ありける—の太刀脇にはさみて」〈長門本平家・一〉
わり‐ざん【割(り)算】
[名](スル)ある数が他の数の何倍であるかを求める計算。除法。⇔掛け算。
わり‐した【割(り)下】
《「割り下地」の略》だし汁に醤油・みりん・砂糖などの調味料を加えたもの。
わり‐じょうゆ【割り醤油】
生醤油(きじょうゆ)をユズなどの果実酢やだし汁で割ったもの。
ワリス‐アルプス
ヨーロッパのアルプス中部の山群。スイス、イタリアにまたがり、西のグランサンベルナール峠と東のシンプロン峠の間に広が...