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地下還元

  1.  地熱流体中の液体分をそれが貯留されていた層へ戻すことをいう。液体分としてはタービン通過後の蒸気の冷却による凝縮水、セパレーターで分離された熱水、発電用流体と熱交換した後の熱水がある。地下還元は排水による環境への影響を防止するため、あるいは、貯留層の圧力維持と貯留層への水の補給のため行われる。また、広く解釈して地熱流体を地下に注入することをいうこともある。  reinjection、injection、rechargeおよびwater disposalの4つの用語は互いに重複する概念を含み、時には同一の意味に用いられることもあるが、それぞれの主たる概念は異なるものである。 (1) 自然に行われる地下水の補給をrechargeという。 (2) 生産物を再びそれの貯留層に戻すことをreinjectionという。 (3) 地下に水を注入する行為をinjectionという。 (4) water disposalの1つの方法としてinjectionがある。  地下還元という用語はあいまいなものであり、“reinjection”の意味に解するならば「地熱流体の還元」とすべきであり、広く流体の圧入全般をさすならば“injection”に対応させ、「地下注入」とすべきである。  地熱流体の地下還元は以下の問題の解決のために行われる。 (1) 環境問題   (イ) 地熱流体が有害物質を含む場合、多くの熱水は高塩分であり、B、NH3、Asおよびその他の重金属を含んでおり、河川等に放流すると危険なことがある。 (ロ) 地熱流体が高温の場合、河川等への放流は悪い影響を与えることがある。 (ハ) 地盤沈下の恐れがある場合、砂岩や泥岩を主体とした堆積層内に地熱貯留層があるとき、多量の流体の汲上げにより、地盤沈下が発生する恐れがある。 (2) 地熱貯留層の圧力維持と水の補給  地熱流体の生産により貯留層の圧力が低下し、生産量が減退することがある。これを防ぎ、生産量を維持するために生産量に見合うものを注入することが必要である。