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スピロノラクトン

どんな薬か?

 ナトリウムや水を体内にためるようにはたらくアルドステロン(副腎(ふくじん)から分泌されるホルモン)の作用を抑える薬で、むくみ(浮腫(ふしゅ))の解消のほか、血圧も下げます。しかし、その作用は弱く、単独でむくみや高血圧症を改善することはできません。ただ、カリウムが体内へ排泄(はいせつ)されるのを防ぐ効果があり、低カリウム血症を予防するためにほかの利尿剤と併用されます。

 代表的な薬であるスピロノラクトン製剤は、ナトリウムだけ排泄し、カリウムの排泄を抑えるので、おもにチアジド系降圧利尿剤、ループ性利尿剤などの使用によっておこる副作用の低カリウム血症を防止する併用剤として用いられます。エプレレノン製剤は、アルドステロン受容体に対する選択性が高く、女性様乳房、月経異常などの副作用が少ないマイルドな薬です。

 本態性高血圧症腎性(じんせい)高血圧症心性浮腫(ふしゅ)うっ血性心不全)・肝性浮腫腎性浮腫特発性浮腫原発性アルドステロン症悪性腫瘍(しゅよう)に伴う浮腫及び腹水栄養失調性浮腫といった症状を改善するために使います。

副作用

①ときに過敏症状(発疹(ほっしん)などのアレルギー症状)や日光過敏症(皮膚の日光に当たった部分が赤くなる、かゆくなるなど)がおこることがあります。過敏症状がおこったら使用を止め、すぐ医師に相談してください。

②長期間続けて使用すると、代謝異常(低ナトリウム血症、高カリウム血症、アシドーシスなどの電解質異常)がおこることがあります。また、まれに好酸球の増加や巨赤芽球性貧血が現れることがあります。

 副作用出現の有無をチェックするためにも、医師から指示された診察や定期的な検査は必ず受けてください。

③女性様乳房、性欲減退、多毛、月経不順、食欲不振、吐き気・嘔吐(おうと)、口の渇き、だるさ、めまい、頭痛、手足のしびれ、神経過敏、うつ状態、不安感、ねむけ、筋肉のけいれん、急性腎不全などが、エプレレノン製剤では、肝・腎機能障害、消化不良、高尿酸血症、疲労、発疹、多汗、下痢、腹痛、便秘、高トリグリセリド血症、心悸亢進、せき、感冒様症状、勃起障害、むくみ、無力症、胸痛、高カリウム血症など現れることがあります。

 このような症状が現れたら、医師に相談してください。

使用上の注意

①いろいろな剤型があって、食後の服用が原則です。夜間の睡眠が妨げられるのを避けるため、なるべく昼間に服用するといった方法もあります。

 1日の服用回数と服用時間・1回の服用量については、医師・薬剤師の指示をきちんと守り、かってに中止したり、増量・減量しないでください。

 使用中は、利尿効果が急激に現れることがあるので、脱水症状に注意し、続けて長期に服用する場合、医師から指示された診察や検査は必ず受けてください。

 また、服用するときは、十分な水で飲んでください。

②あらかじめ問診の際に、持病やアレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告するとともに、使用前に、薬の効果と副作用について医師・薬剤師からよく説明を聞き、指示された注意事項をきちんと守ってください。

 とくに、尿の出ない人、腎臓の病気、高カリウム血症、アジソン病、心臓病、脳動脈硬化症といった病気のある人、減塩の食事療法をしている人、過去に利尿剤を使用して過敏症状が現れたことがある人、母乳で授乳中の人、著しく血圧の低下している人、抗アレルギー剤のテルフェナジンやアステミゾール製剤、タクロリムス製剤またはミトタン製剤を使用中の人は、必ず医師に報告してください。

 トリアムテレン製剤では、ほかに腎結石・肝臓病・肝機能障害のある人、ビタミンの一種である葉酸が欠乏していたり葉酸の代謝異常がある人は、医師に報告してください。

 エプレレノン製剤では、過去にこの薬で過敏症をおこしたことのある人、高カリウム血症、微量アルブミン尿または蛋白尿を伴う糖尿病、中等度以上の腎機能障害、重度の肝機能障害の人、カリウム製剤・カリウム保持性利尿剤・イトラコナゾール・リトナビル・ネルフィナビルなどの薬を使用中の人には使えません。

③妊婦あるいは現在妊娠する可能性のある人は、あらかじめ医師に報告してください。この薬が使用できないこともあります。また、軽度の腎機能障害、軽度から中等度の肝機能障害の人、高齢者、ほかの薬を併用している人は、医師と相談してから用いてください。

④乳児は電解質のバランスをくずしやすいので、医師の指示をより厳重に守って使用してください。

⑤めまいが現れることがあるので、車の運転や危険を伴う作業では注意してください。

⑥ほかの薬を使用する必要が生じたときは、使用前に必ず医師に相談してください。

 とくにほかの降圧剤カリウム剤と併用すると、作用が増強されて副作用がおこりやすくなります。

 また、トリアムテレン製剤は、インドメタシン製剤・ジクロフェナク製剤などの非ステロイド抗炎症剤と併用して急性腎不全が現れたという報告があります。

製薬会社名 東和薬品
剤形 錠剤
薬の色
包装材料の記号 Tw.SPL
薬剤本体の記号 Tw SPL
分類 循環器系の薬(循環器系用剤) > 利尿剤 > 抗アルドステロン性利尿剤 > スピロノラクトン製剤
主な効果・効能 各種高血圧症、各種浮腫