1. brand
  2. 製品の構成要素のうち、最も重要なものの1つで、その製品や企業に関するあらゆる印象や体験の蓄積を意味する。アメリカ・マーケティング協会によると、「個別の売り手もしくは売り手集団の財やサービスを識別させ、競合他社の財やサービスと区別するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはそれらを組み合わせたもののこと」。
  3. 強いブランドとは、個々の顧客の関心領域において圧倒的な価値的優位を確立しているものであり、またその顧客の期待を常に裏切らないことを約束する製品や企業の象徴のことを指す。一方、企業にとってブランドは競争優位や長期的な収益の基礎になる重要な資産(ブランドエクイティの項を参照)である。 消費者にとってのブランドの役割と、企業にとってのブランドの役割は以下のようにまとめられる。 消費者にとってのブランドの役割 ①顧客にとって購買の意思決定に至るまでの時間やコストを節減する「識別」の機能 ②購買リスクの低減・回避に役立つ「品質保証」の機能 ③ブランドイメージに自己を重ね合わせ、自己実現や表現の手段とする「意味づけ」の機能 企業にとってのブランドの役割 ①ブランドの商標権を設定することで競合と差異化できる ②顧客のロイヤルティを得て、安定的な売り上げを確保できる ③プロモーションへの依存を減らすと同時に、競合製品に比べてプレミアム(上乗せ)価格を設定できるため、利益率が高まるなどの便益がある ブランドの階層には主に、企業名がそのままブランドになる「コーポレート・ブランド」、幾つかの製品カテゴリーをまとめた「ファミリー・ブランド」、個々の製品を示す「製品ブランド」の3層がある。 また、こうした階層構造のことを「ブランド・アンブレラ」と呼ぶ。 個々のブランドについて、「これは製品ブランドか、ファミリー・ブランドか」と厳密に区別することは、あまり意味がない。重要なのは、ブランドの階層を整理したうえで、企業が展開するブランドを体系化し、管理することである。 なお、製品ブランドにファミリー・ブランドやコーポレート・ブランドを冠することを「マスター・ブランド戦略」、個々のブランドを独立して展開することを「マルチ・ブランド戦略」と呼ぶ。