• 意味
  1. risk management
  2. リスクを管理する活動。企業はリスク・マネジメントによって、企業活動に関連するリスクを把握、コントロールし、リスクの回避や分散、リスクによる損害や損失の予防や最小化を目指す。
  3. リスクを把握する上で想定すべき範囲は、自然災害や事故、何らかの事件との関わり、社内組織や従業員個人などの違法行為や逸脱行為など広い。また、自然災害のように外部からもたらされる要因と、自社の組織や仕組みの不全や従業員の逸脱行為やケアレスミスなど、内部からもたらせる要因がある。 リスクの洗い出しと、その影響度などを評価して、優先順位を決めた上で対策を決定する。リスクによる損害は、収益に直接的な損害だけでなく、企業に対する世間の評判による信用やブランド・エクイティの低下につながるレピュテーション・リスクも含まれる。ただし、レピュテーション・リスクを定量的に評価するのは難しいため、定性的に影響度をランキングして評価することが多い。 また、リスクが顕在化した緊急事態での対応である危機管理(クライシス・マネジメント)まで含めて、広義のリスクマネジメントと考える場合もある。 リスクマネジメントの実施には、社内での組織体制が必要となる。多くの場合、社長直下にリスク・マネジメント担当責任者(CRO)と組織体を置き、全社活動として進めている。 近年、日本企業のリスク・マネジメントへの対策は重要視されている。その背景には、外部環境として、規制緩和により自己規制の範囲が広がったことや、科学技術、金融工学などの進化により、従来以上にリスクの範囲が地域的にも損害範囲も大きくなってきたことがある。例えば、1人の社員の不正なデリバティブ取引で1000億円以上の損失が生まれた事件などの例もある。さらに、このようなリスクが顕在化したとき、未然防止の十分な対策や日常業務の管理責任を経営側がより問われるようになってきたという環境変化もある。 その一方、リスク・マネジメントに対して十分に対策できていると回答している企業は、全体の1/4という調査結果(2003年経済産業省調べ)もある。