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範囲の経済性

  1. economy of scope
  2. 企業が複数の事業活動を持つことにより、より経済的な事業運営が可能になること。
  3. 「範囲の経済」は、単一事業において規模が拡大することによる効果ではない。多様性が増すことにより経済性が高まるのは、何らかの経営資源を共有することで、それを有効に利用できるからである。自社が既存事業において有する販売チャネル、ブランド、固有技術、生産設備などの経営資源やノウハウを複数事業に共用できれば、それだけ経済的だ。例えば、ビール会社の医薬品事業への展開は、バイオ事業を共有資源として活用することにより多角化を図る、範囲の経済の典型といえる。 なお注意点として、ある経営資源を有効活用できたとしても、それが複数事業を持つことで生じるマイナスの効果を補えるのかといったことがある。例えば、家庭や職場に飲料を毎朝配る女性配達員を大量に抱える飲料メーカーが、彼女らの強力な販売力を活用すべく、化粧品販売に乗り出したことがある。しかし企業側の期待に反して、顧客は化粧品と飲料を同じ人から買うことに抵抗を示し、成功しなかった。これは、事業の選択を誤れば、範囲の経済が働かないことを示している。