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ニュースな英語



「bad hair day」(寝癖で髪がひどいことになって)



映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』 監督の髪は爆発し、悪役は世界を破壊する――ニュースな英語


・「この映画をやると決めたとき、ただ映画を作るために映画を作るんじゃダメだ、この映画を作る必然性が必要だとみんなで言ったんです。前作より大きくて、前作よりいい映画じゃないと。もっとドラマチックでアクションもすごくないと、って。それに、『スター・トレック』を一度も観たことない人は大勢いる。その人たちもいきなり飛び込んで、入り込める映画じゃないとダメだと決めていました。続編を作るつもりはない。熱心なファンでも、ファンでなくても、誰もが楽しめる映画を作ろうとしてきました」


・「『スター・トレック』というのはなかなか厄介なもので、アメリカでさえ『スター・トレック』というと、すごく熱心なファンと、そういうファンを『あいつら頭おかしい』と思う人たちに二分されています。僕は後者でした。友達や先生や同僚に熱心なファンはいて、恋人がスタトレ・ファンだったこともあるけど、僕はファンじゃなかった。なぜかというと、スタトレにはあまりアクションがなくて、なんだか人が話し合っている場面ばかりだったから。人がテレビスクリーンみたいなものに向かって話してる場面とか。だからこそ、僕は『スター・トレック』映画のプロデューサーとして理想的なんです。僕はファンじゃなかったから。ファンじゃない僕でさえ『これは面白い』と思える映画を作れば、間違いないので」

・「(スター・トレックの生みの親の)ジーン・ロッデンベリーは天才でした。ジーンが作り出した『スター・トレック』の世界は、誰もが抱える普遍的な問題を取り上げて、いかに仲間と協力しながら乗り越えていくかを描いていた。なのになぜ僕が面白いと思わなかったかというと、作品の規模にふさわしい資金が与えられていなかったからだと思っています。ハリウッド大作にふさわしい、スタジオ側の協力や敬意が得られていなかったからです。スタジオ側は、ファンにだけ受ければそれで充分だと思っていた。なので、自分たち(映画製作会社バッド・ロボット)が作る以上は金がかかりますよとパラマウントにあらかじめ言っておいたし、パラマウント映画も協力してくれました。資金面でも、クリエーティブ面でも」


さらに以下は、昨年12月初めに来日したバーク氏を取材した時の発言からです。

・「ジーン・ロッデンベリーは素晴らしい未来のビジョンをもっていて、それを作品にした。素晴らしいキャラクターたちがいて、しっかりした人間性に根ざした作品作りをしていました。だけどジーンはそもそも脚本家で、監督じゃなかった。そのせいで番組は、『スター・トレック』をきちんと理解しないスタジオに振り回されてしまった。(映画版を作るようになってからは)いつも『スター・ウォーズ』の陰に隠れて、『スター・ウォーズ』に振り回されていたんだと思う。『スター・トレック』の方が先にあったのに。『スター・ウォーズ』の場合、ジョージ・ルーカスの一貫したビジョンがあって、ルーカスが監督として自分の作品世界を作り続けていたからとても分かりやすい。けれども『スター・トレック』はそれがなかったから、つい迷走しがちだった。なので僕たちがやることになった時、そもそもジーンが目指したことをしっかりやろうと決めたんです。人間性に根ざした、誰でも共感できる問題を描こうと。しかも熱心なファンも楽しめるし、ファンでない人もすぐに入りこんで楽しめるような形で」


・(前作を作る時にもしザカリー・クイントがいなかったら、スポック役をどうしましたか? 今となってはザカリー以外にスポックを託すなど考えられないのですが) 「わからないです。本当に。そういう風に星々が並んだのだとしか。冗談じゃなく。役と役者というのは、巡り合わせなんだって誰かが言うのをこないだ読んだばかりです。その役を演じるべき役者が、最適のタイミングで現れることがあるんだって。ちょうど前作の相談を始めたころに、彼が『ヒーローズ』に出始めていて。脚本家のデイモン・リンデロフがそれを観ていて気づいたんです。(初代スポックの)レナード・ニモイにそっくりだし、何より俳優として素晴らしいって。感情豊かで、すごく面白いって」

・「同じように、今作の悪役を選ぶ際にも、そうでした。あの役ができる俳優はほかにも大勢います。でも実際の演技を観れば、ベネディクト・カンバーバッチしかいない。それはもう、否定のしようがない。ぴったりなんですから」

・(ベネディクト・カンバーバッチはイギリス人です。イギリス英語の悪役というのは、ハリウッド映画のお約束ではないのか、ただのステレオタイプを踏襲しただけじゃないかという意地悪な意見もありますが?)
「実際に観てもらわないと、それはなんとも言いようがないです。ひどくつまらないイギリス英語の悪役も今までいただろうし、イギリス英語の素晴らしい悪役もいたと思うから。イギリス人だというのはキャスティングに全く関係なくて、ただベネディクトを観た時に、彼はこの映画に必要な人だ、彼がこの映画に出ないなんて考えられないって、僕たちはそう思ったんです」

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執筆者:加藤祐子 東京生まれ。子供時代をニューヨーク、学生時代をイギリスで過ごす。全国紙社会部と経済部記者、国際機関本部勤務を経て、CNN日本語版サイト「CNN.co.jp」で2000年と2004年米大統領選の日本語報道を担当。2006年2月よりgooニュース編集者。


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