ウィクセル【Johan Gustaf Knut Wicksell】
[1851〜1926]スウェーデンの経済学者。英国・オーストリアなどに留学、オーストリア学派の影響を強く受けた。近代経済学北欧学派の創立者。著「価値、資本及び地代」「利子と物価」など。
ウィクリフ【John Wycliffe】
[1320ころ〜1384]英国の神学者。宗教改革の先駆者の一人。ローマ‐カトリック教会を批判し、聖書に信仰の基礎をおくことを唱えて聖書の英訳を企てた。
ウィグナー【Eugene Paul Wigner】
[1902〜1995]米国の物理学者。ハンガリー生まれで、1930年に渡米。原子核と素粒子の構造の研究で、1963年、ノーベル物理学賞受賞。原爆製造計画にも協力。
ウィッテ【Sergey Yul'evich Vitte】
[1849〜1915]ロシアの政治家。1892年蔵相となり、鉄道建設、信用制度の整備などの近代化政策をとる。のち、首相として政治的自由化により革命の回避に尽力。日露戦争終結のためのポーツマス講和...
ウィットフォーゲル【Karl August Wittfogel】
[1896〜1988]米国の経済史家。ドイツの生まれ。1934年、米国に亡命。東洋社会、特に中国農業社会を研究。著「解体過程にある中国の経済と社会」など。
ウィトゲンシュタイン【Ludwig Josef Johann Wittgenstein】
[1889〜1951]オーストリア生まれの哲学者。英国ケンブリッジ大学教授。現代英米哲学の形成に指導的役割を果たした一人で、論理実証主義およびオックスフォード学派に影響を与えた。著「論理哲学論考...
ウィトルウィウス【Marcus Vitruvius Pollio】
⇒ビトルビウス
ウィリアム【William】
イングランド王。 (1世)[1027〜1087]在位1066〜1087。イングランドの王位継承権を主張し、ヘースティングズの戦いに勝って王位につき、ノルマン朝を創始。ノルマンディー公。征服王。...
ウィリアムズ【Tennessee Williams】
[1911〜1983]米国の劇作家。1945年に「ガラスの動物園」で好評を博し、「欲望という名の電車」でピュリッツァー賞を受賞。他に「熱いトタン屋根の上の猫」など。
ヘンリー【William Henry】
[1774〜1836]英国の化学者。気体の溶解度に関するヘンリーの法則を発見。主著「化学入門」はオランダ重訳本を通して宇田川榕庵の「舎密(セイミ)開宗」の底本となった。
ウィリス【William Willis】
[1836〜1894]英国の医者。1861年(文久元)公使館付き医員として来日。戊辰(ぼしん)戦争で官軍の治療に従事。のち、鹿児島に招かれ、医学校長・病院長となる。81年(明治14)帰国。
ウィルキンズ【Maurice Hugh Frederick Wilkins】
[1916〜2004]英国の生物物理学者。ニュージーランド生まれ。DNA結晶のX線写真撮影に成功し、その構造を決定。1962年、ワトソン、クリックとともにノーベル生理学医学賞を受賞。第二次大戦中...
ウィルキンソン【Geoffrey Wilkinson】
[1921〜1996]英国の化学者。金属有機化合物のサンドイッチ構造を解明し、メタロセンと総称される類似の化合物を合成。ウィルキンソン触媒を開発したことでも知られる。1973年、E=フィッシャー...
ウィルシュテッター【Richard Willstätter】
[1872〜1942]ドイツの化学者。晩年にナチスに抗議してスイスへ亡命。クロロフィルの結晶を得ることに成功。1915年、ノーベル化学賞受賞。共著「クロロフィルの研究」「炭酸同化作用の研究」。
ウィルソン【Charles Thomson Rees Wilson】
[1869〜1959]英国の物理学者。ウィルソンの霧箱を発明し、イオンの飛跡の撮影に成功。1927年、ノーベル物理学賞受賞。
ウィルソン【Thomas Woodrow Wilson】
[1856〜1924]米国の政治家。第28代大統領。在任1913〜1921。民主党。第一次大戦のベルサイユ講和会議の主役を務め、国際連盟創立を提唱。1919年、ノーベル平和賞受賞。→ハーディング
ウィルバーフォース【William Wilberforce】
[1759〜1833]英国の政治家。小ピットと共同して奴隷貿易廃止運動に尽力。死後、奴隷解放法が制定された。
ウィルヘルム【Wilhelm】
(1世)[1797〜1888]プロイセン王。在位1861〜1888。ビスマルクを宰相として軍備を拡張、普墺(ふおう)戦争、さらに普仏戦争にも勝ってドイツを統一し、1871年、初代ドイツ皇帝とな...
ウィルヘルム【Wilhelm】
(4世)[1447〜1508]バイエルン公。在位1463〜1508(1463〜1467は兄ジギスムントと共同統治)。所領の細分化を防ぐため分割相続の禁止を布告した。
ウィルヘルム‐テル【Wilhelm Tell】
伝説化されたスイスの英雄。14世紀初めごろ、スイス独立運動に活躍。弓の名人で、愛児の頭上のリンゴを弓で射た話は有名。ウィリアム=テル。 1 《原題、(ドイツ)Wilhelm Tell》シラ...
ウィレム【Willem】
[1533〜1584]ネーデルラント連邦共和国初代総督。在位1579〜1584。スペインに対するオランダ独立戦争の指導者。デルフトで暗殺された。沈黙公。オラニエ公。
ウィンケルマン【Johann Joachim Winckelmann】
[1717〜1768]ドイツの美術史家・考古学者。古代ギリシャ美術の研究に努めた。著「古代美術史」。
ウィンザー‐こう【ウィンザー公】
《Duke of Windsor》英国王エドワード8世の退位後の称号。
ウィンダウス【Adolf Windaus】
[1876〜1959]ドイツの有機化学者。エルゴステロールに紫外線を照射するとビタミンDと同じ作用をもつ物質になることを発見。1928年、ノーベル化学賞受賞。
ウィンデルバント【Wilhelm Windelband】
[1848〜1915]ドイツの哲学者・哲学史家。カントの批判哲学を発展させ、新カント学派の中の西南ドイツ学派の創始者となった。著「近世哲学史」「哲学概論」。
ウィーナー【Norbert Wiener】
[1894〜1964]米国の数学者・情報科学者。物理学・電気通信工学・神経生理学など、広く研究。人工頭脳・サイバネティックスの提唱者。著「サイバネティックス」「人間機械論」など。
ウィーラント【Christoph Martin Wieland】
[1733〜1813]ドイツの詩人・小説家。レッシングと並んで、ドイツ啓蒙主義の代表者。叙事詩「オーベロン」、小説「アガトン物語」。
ウィーラント【Heinrich Otto Wieland】
[1877〜1957]ドイツの有機化学者。胆汁酸の構造を研究。また、生体内の化学反応における脱水素反応説を提唱し、酸化説をとる、ワールブルクとの論争が有名。1927年、ノーベル化学賞受賞。
ウィーン【Wilhelm Wien】
[1864〜1928]ドイツの物理学者。熱放射を研究し「ウィーンの輻射(ふくしゃ)法則」「ウィーンの変位則」を発表、プランクの量子仮説の先駆をなした。1911年、ノーベル物理学賞受賞。