ウェーバー【Weber】
(Ernst Heinrich 〜)[1795〜1878]ドイツの生理・解剖学者。皮膚感覚などを研究し、ウェーバーの法則を発見。 (Wilhelm Eduard 〜)[1804〜1891]ド...
ウェーベルン【Anton von Webern】
[1883〜1945]オーストリアの作曲家。シェーンベルクに私淑し、無調主義音楽を主張、十二音技法を採用した。代表作「交響曲」「ピアノ変奏曲」。
ウェーラー【Friedrich Wöhler】
[1800〜1882]ドイツの化学者。尿素の合成に成功、無機物から有機物を人工的に合成できることを初めて示した。著「無機化学の基礎」「有機化学の基礎」など。
ウェーリー【Arthur David Waley】
[1889〜1966]英国の東洋文学研究者。源氏物語・枕草子・論語など日本・中国の古典の翻訳を多く残した。
うえき‐えもり【植木枝盛】
[1857〜1892]自由民権論者。土佐の人。板垣退助をたすけ、国会開設に尽力。急進的な私擬憲法「東洋大日本国国憲按」を起草。著「民権自由論」「天賦人権弁」など。→自由民権論
うえき‐ひとし【植木等】
[1927〜2007]俳優・歌手・コメディアン。愛知の生まれ。昭和32年(1957)コミックバンド「ハナ肇(はじめ)とクレージーキャッツ」に参加。テレビ番組「シャボン玉ホリデー」や映画「ニッポン...
うえ‐さねみち【上真行】
[1851〜1937]雅楽家。京都の人。唱歌「一月一日(年の始)」の作曲者。
うえざ‐まり【宇江佐真理】
[1949〜2015]小説家。北海道の生まれ。本名、伊藤香。平成7年(1995)「幻の声」でオール読物新人賞を受賞しデビュー。同作が連作化された「髪結い伊三次捕物余話」シリーズで知られる。6度直...
うえじま‐おにつら【上島鬼貫】
[1661〜1738]江戸中期の俳人。摂津国伊丹の人。名は宗邇(むねちか)。通称、与惣兵衛。別号、仏兄(さとえ)・槿花翁(きんかおう)など。伊丹派の中堅として活躍。俳論「独(ひとり)ごと」、句文...
うえすぎ‐うじのり【上杉氏憲】
⇒上杉禅秀(うえすぎぜんしゅう)
うえすぎ‐かげかつ【上杉景勝】
[1556〜1623]安土桃山時代の武将。上杉謙信の養子。豊臣秀吉に仕え、会津若松120万石の領主、五大老の一人となった。関ヶ原の戦いで徳川家康に敗れ、出羽米沢30万石に移封。
うえすぎ‐けんしん【上杉謙信】
[1530〜1578]戦国時代の武将。越後守護代長尾為景(ながおためかげ)の子。初め景虎(かげとら)・政虎、のち輝虎。永禄4年(1561)上杉憲政(のりまさ)から譲られて関東管領となり、上杉氏を...
うえすぎ‐さだまさ【上杉定正】
[1443〜1494]室町中期の武将。扇ヶ谷(おうぎがやつ)上杉持朝(もちとも)の子。太田道灌(おおたどうかん)に補佐されて兵威を振るったが、上杉顕定(あきさだ)の中傷を信じて道灌を暗殺。のち顕...
うえすぎ‐しんきち【上杉慎吉】
[1878〜1929]憲法学者。福井の生まれ。東大教授。君権絶対主義を唱え、天皇機関説の美濃部達吉と論争。のち、右翼団体を指導。著「新稿憲法述義」など。
うえすぎ‐ぜんしゅう【上杉禅秀】
[?〜1417]室町前期の武将。関東管領。本名、氏憲(うじのり)。禅秀は法名。応永23年(1416)鎌倉公方(くぼう)足利持氏(あしかがもちうじ)にそむき、敗れて自殺(上杉禅秀の乱)。
うえすぎ‐のりあき【上杉憲顕】
[1306〜1368]南北朝時代の武将。関東管領、伊豆・上野・越後守護。山内上杉氏の祖。観応(かんのう)の擾乱(じょうらん)で足利直義に与して高師冬(こうのもろふゆ)を亡ぼすが、足利尊氏と戦って...
うえすぎ‐のりざね【上杉憲実】
[1410〜1466]室町中期の武将。関東管領。将軍足利義教(あしかがよしのり)と鎌倉公方足利持氏の調停に努力したが、持氏と不和となった。永享の乱で持氏が死んだのち伊豆の国清寺で出家、諸国を行脚...
うえすぎ‐のりまさ【上杉憲政】
[?〜1579]戦国時代の武将。関東管領。北条氏康に攻められて長尾景虎(上杉謙信)を頼り、上杉の姓と関東管領職を景虎に譲った。
うえすぎ‐ようざん【上杉鷹山】
[1751〜1822]江戸中期の米沢藩主。日向(ひゅうが)高鍋(たかなべ)藩主秋月種美の二男。上杉重定の養子。名は治憲(はるのり)。倹約・殖産興業政策などで、藩政改革に努めた。
うえだ‐あきなり【上田秋成】
[1734〜1809]江戸後期の国学者。浮世草子・読本の作者。大坂の人。本名、東作。別号、無腸。著作に読本「雨月物語」「春雨物語」、随筆「胆大小心録」、歌文集「藤簍冊子(つづらぶみ)」など。
うえだ‐かずお【植田和男】
[1951〜 ]経済学者・銀行家。静岡の生まれ。マクロ経済学や金融論を研究。日本銀行政策委員会の審議委員などを経て、令和5年(2023)日本銀行総裁に就任した。
うえだ‐しょうじ【植田正治】
[1913〜2000]写真家。鳥取の生まれ。郷里である山陰地方の風物を多く撮影。代表作に、被写体をオブジェのように配置し撮影した「砂丘シリーズ」など。演出技法は植田調とよばれ、海外でも高い評価を得た。
うえだ‐たかひろ【上田岳弘】
[1979〜 ]小説家。兵庫の生まれ。平成25年(2013)「太陽」で新潮新人賞を受賞し作家デビュー。「私の恋人」で三島賞を、「ニムロッド」で第160回芥川賞を受賞した。
うえだ‐ていじろう【上田貞次郎】
[1879〜1940]経済学者。東京の生まれ。東京商大学長。日本の経営学の創始者といわれる。著「商工経営」「経営経済学総論」など。
うえだ‐びん【上田敏】
[1874〜1916]英文学者・詩人。東京の生まれ。号は柳村。西欧の文学、特にフランスの象徴詩の名訳で知られる。訳詩集「海潮音」、詩・訳詩集「牧羊神」、小説「うづまき」など。
うえだ‐みよじ【上田三四二】
[1923〜1989]医師・歌人・文芸評論家。兵庫の生まれ。内科医のかたわら作品を発表。癌(がん)との闘いを転機に人間の生死を見つめた作品を多く残す。小説「惜身命」で芸術選奨。他に「祝婚」、歌集...
うえはし‐なほこ【上橋菜穂子】
[1962〜 ]児童文学作家・小説家。東京の生まれ。平成元年(1989)「精霊の木」で作家デビュー。異世界を舞台にした冒険ファンタジー小説「精霊の守(も)り人」で野間児童文芸賞新人賞を受賞。同作...
うえはら‐ゆうさく【上原勇作】
[1856〜1933]元帥・陸軍大将。宮崎の生まれ。第二次西園寺(さいおんじ)内閣の陸軍大臣として、2個師団増設を強硬に要求して単独辞職、大正政変のきっかけをつくった。
うえむら‐きちや【上村吉弥】
⇒吉弥
うえむら‐しょうえん【上村松園】
[1875〜1949]女流日本画家。京都の生まれ。本名、津禰(つね)。竹内栖鳳(たけうちせいほう)などに師事し、四条派の伝統に近代的感覚を加えた画風を確立した。昭和23年(1948)女性初の文化...
うえむら‐ぶんらくけん【植村文楽軒】
人形浄瑠璃の文楽座座元。 (初世)[1751〜1810]江戸時代後期の人。大坂に人形浄瑠璃座「高津(こうづ)新地の席」を創設、文楽座の基礎を築いた。 (4世)[1813〜1887]江戸後期か...
うえむら‐まさひさ【植村正久】
[1858〜1925]プロテスタント牧師・神学者・評論家。東京の生まれ。富士見町教会・東京神学社を創立し、牧師の育成と神学研究に尽力した。「福音新報」を創刊。正統派福音主義神学の中心的指導者。著...
ウエン‐イートゥオ【聞一多】
⇒ぶんいった(聞一多)
ウォラストン【William Hyde Wollaston】
[1766〜1828]英国の化学者・物理学者。白金鉱石の分析を通して新元素パラジウム・ロジウムを発見。また、可鍛性(かたんせい)白金の製法を考案し、極細の白金線(ウォラストン線)の作成に成功する...
ウォリス【John Wallis】
[1616〜1703]英国の数学者。オックスフォード大教授。カバリエリやデカルトの考えを継承・発展させ、微積分学への道を開いた。無限大の記号∞の導入のほか、暗号や論理学の分野でも業績を残した。
ウォルコット【Derek Walcott】
[1930〜2017]西インド諸島セントルシアの詩人・劇作家。カリブの風土や土着文化と西欧文明を融合させた独自の世界を、詩や戯曲で表現した。1992年、ノーベル文学賞受賞。詩集「オメロス」、戯曲...
スコット【Walter Scott】
[1771〜1832]英国の詩人・小説家。スコットランドの民謡・伝説に基づく物語詩や歴史小説を書いた。物語詩「湖上の美人」、小説「ウェーバリー」「アイバンホー」など。
ウォルトン【Ernest Thomas Sinton Walton】
[1903〜1995]英国の物理学者。アイルランド生まれ。コッククロフトと共同で荷電粒子の加速装置を作り、原子核を人工的に変換することに成功し、1951年にノーベル物理学賞を受賞。
ウォルトン【Izaak Walton】
[1593〜1683]英国の伝記作家・随筆家。著「釣魚大全(ちょうぎょたいぜん)」は、英国随筆文学の代表作の一。
ウォルフ【Caspar Friedrich Wolff】
[1733〜1794]ドイツの解剖学者。著「発生学説」で後成説を主張。近代発生学の創始者の一人。
ウォルフ【Christian von Wolff】
[1679〜1754]ドイツの哲学者・数学者。ライプニッツの哲学を継承し、合理主義哲学を体系化した。また、ラテン語に代えてドイツ語の哲学用語を定めるなど、ドイツ啓蒙思想を代表。著「数学の基礎」。
ウォルフ【Hugo Wolf】
[1860〜1903]オーストリアの作曲家。300を超える歌曲は、ドイツロマン派リートを独自の高みに導いた。「スペイン歌曲集」「イタリア歌曲集」もよく知られている。
ウォルフ【Johann Rudolf Wolf】
[1816〜1893]スイスの天文学者。太陽黒点の量を表すウォルフ黒点数を提唱し、黒点の消長周期が11.1年であることを確認した。
ウォルフラム‐フォン‐エッシェンバハ【Wolfram von Eschenbach】
[1170ころ〜1220ころ]ドイツの宮廷詩人。中世最大の叙事詩人といわれ、宮廷騎士文学の完成者。叙事詩「パルチバル」など。
ウォルポール【Robert Walpole】
[1676〜1745]英国の政治家。ホイッグ党の指導者。ジョージ1世時代の1721年、史上初の責任内閣の首相となり、1742年に引退するまで平和外交の推進、財政の健全化に尽力。
ウォー【Evelyn Arthur St. John Waugh】
[1903〜1966]英国の小説家。G=グリーンと並ぶ代表的なカトリック作家で、文明社会を風刺した作品が多い。作「一握(いちあく)の塵(ちり)」「ブライズヘッドふたたび」など。
ウォーカー【Alice Walker】
[1944〜 ]米国の黒人女性作家。公民権運動、女性解放運動に参加。南部の黒人女性の半生を描いた「カラー‐パープル」でピュリッツァー賞を受賞した。他に「愛と苦しみ」「喜びの秘密」など。
ウォード【Frederick Townsend Ward】
[1831〜1862]米国の冒険家。中国名、華爾。太平天国の乱の時、外人部隊を組織して清朝に協力、常勝軍とよばれた。慈谿(じけい)の戦いで戦死。
ウォーホル【Andy Warhol】
[1928〜1987]米国の美術家。ポップアートの代表者で、ほかに映画製作・小説執筆など、多方面で活躍。
ウォーラーステイン【Immanuel Wallerstein】
[1930〜2019]米国の政治社会学者。近現代の世界システムを、西欧を中心とした単一のグローバルな資本主義分業体制の展開過程としてとらえた。著「近代世界システム」など。