こやま‐しょうたろう【小山正太郎】
[1857〜1916]洋画家。新潟の生まれ。川上冬崖(かわかみとうがい)・フォンタネージに師事。明治美術会の結成に参加。
こ‐ようほう【胡耀邦】
[1915〜1989]中国の政治家。湖南省出身。1930年共産主義青年団に加盟、1933年中国共産党員となる。毛沢東の死後、1977年に鄧小平が復活すると同時に党中央委員。党の要職を歴任後、19...
こりあん【狐狸庵】
遠藤周作の雅号。「狐狸庵閑話」などエッセーのシリーズ名としても知られる。狐狸庵山人。
こりあんさんじん【狐狸庵山人】
⇒狐狸庵
コリオリ【Gaspard Gustave de Coriolis】
[1792〜1843]フランスの物理学者・工学者。力学理論を機械の運動に応用し、仕事という概念を提唱。回転座標系で現れるコリオリの力を発見。著「機械の効果の計算について」など。
コリャード【Diego Collado】
[?〜1638]スペインの宣教師。1619年(元和5)来日。長崎付近で布教、ドミニコ会初代管区長となった。1622年ローマに帰り「日本文典」「日本語辞典」を出版。のち、マニラに戻り日本再入国を期...
コリンズ【William Collins】
[1721〜1759]英国の詩人。ロマン主義の先駆的存在。不遇のうちに狂死。詩集「頌歌集」など。
コリンズ【William Wilkie Collins】
[1824〜1889]英国の小説家。英国探偵小説の先駆者。作「白衣の女」「月長石」など。
コルサコフ【Sergey Sergeevich Korsakov】
[1854〜1900]ロシアの精神病学者。1887年、慢性アルコール中毒者にみられる精神異常障害、失見当、記銘障害、健忘などを最初に報告。後にコルサコフ症候群として分類された。
コルタサル【Julio Cortázar】
[1914〜1984]アルゼンチンの小説家・詩人。幻想的作風で知られ、現代人の苦悩と魂の彷徨(ほうこう)を描いた長編小説「石蹴り遊び」は、現代ラテンアメリカ文学を代表する作品の一つ。ほかに、短編...
コルダー【Alexander Calder】
[1898〜1976]米国の彫刻家。動く彫刻モビールを発案し、20世紀の抽象彫刻に新生面を開いた。カルダー。
コルテス【Hernán Cortés】
[1485〜1547]スペインの武将。1519年から1521年にかけてメキシコに遠征。アステカ王国を征服して総督となり、スペインの植民地とした。
コルディエ【Henri Cordier】
[1849〜1925]フランスの東洋学者。書誌学・東西交渉史などの研究で知られる。著「支那書誌」「日本書誌」など。
コルトレーン【John William Coltrane】
[1926〜1967]米国のジャズサックス奏者。モード奏法と、インド音楽のラーガを素材とした新しい表現形態を創始。1960年代以後のジャズに多大な影響を与えた。
コルトー【Alfred Cortot】
[1877〜1962]フランスのピアノ奏者。ロマン派以降の作品について造詣が深く、特にショパンの演奏で独特の境地を示した。
コルネイチュク【Aleksandr Evdokimovich Korneychuk】
[1905〜1972]ソ連の劇作家。ウクライナの生まれで、民族色の豊かな作品が有名。作「プラトン‐クレチェット」「ボグダン‐フメリニツキー」「戦線」など。
コルネイユ【Pierre Corneille】
[1606〜1684]フランスの劇作家。ラシーヌと並ぶフランス古典劇の確立者。情念と義務の葛藤(かっとう)を意志で克服する英雄的人間像を描く悲劇を創出。悲劇「ル‐シッド」「オラース」「シンナ」「...
コルビエール【Tristan Corbière】
[1845〜1875]フランスの詩人。自費出版の詩集「黄色い恋」を残して無名のまま夭折(ようせつ)。死後、ベルレーヌが「呪われた詩人」の一人として紹介したことから、象徴派詩人として認められた。
コルビュジェ【Corbusier】
⇒ル=コルビュジェ
コルベ【Maksymilian Kolbe】
[1894〜1941]ポーランドのフランシスコ修道会士。1930年(昭和5)来日し、長崎に養護施設「聖母の騎士園」を設立。帰国後、アウシュビッツ収容所で、処刑者の身代わりとなり餓死刑を受けて死亡...
コルベール【Jean-Baptiste Colbert】
[1619〜1683]フランスの政治家・財政家。ルイ14世に仕え、財政改革を行い、国内商工業の育成、植民地獲得、海軍増強などの重商主義政策を推進。この政策によりフランスは、イギリス・オランダと対...
コルモゴロフ【Andrey Nikolaevich Kolmogorov】
[1903〜1987]ソ連の数学者。モスクワ大教授。確率論の基礎の確立に大きく貢献したほか、位相数学・制御理論・数理統計などにも業績を残した。著「確率論の基礎概念」など。
これえだ‐ひろかず【是枝裕和】
[1962〜 ]映画監督。東京の生まれ。テレビで多くのドキュメンタリー番組を手がけたのち、宮本輝原作の「幻の光」で監督デビューし、国内外で注目される。監督作品「歩いても 歩いても」がマルデルプラ...
これたか‐しんのう【惟喬親王】
[844〜897]文徳天皇の第1皇子。母は紀静子。父帝に愛されたが、母が藤原氏でないために皇嗣になれず、大宰帥(だざいのそち)・弾正尹(だんじょうのかみ)・上野大守などを歴任。のち、比叡山のふも...
コレッジョ【Correggio】
[1489ころ〜1534]イタリアのルネサンス期の画家。本名、アントニオ=アレグリ(Antonio Allegri)。柔らかな色彩、明暗効果の強調、優美な官能性が特徴。バロック絵画の先駆者。作、...
コレット【Sidonie-Gabrielle Colette】
[1873〜1954]フランスの女流小説家。人間の心理や、官能の世界を感性豊かに描く一方、自然や動物の描写にもすぐれた。作「シェリ」「青い麦」「牝猫」など。
これやす‐しんのう【惟康親王】
[1264〜1326]鎌倉幕府第7代将軍。在職1266〜1289。第6代将軍宗尊親王の子。執権の北条貞時に将軍職を退任させられた後、京に送還され、出家。
コレルリ【Arcangelo Corelli】
[1653〜1713]イタリアの作曲家・バイオリン奏者。トリオソナタ、合奏協奏曲の形式を確立。ビバルディやバッハ・ヘンデルにも大きな影響を与えた。コレッリ。
コロレンコ【Vladimir Galaktionovich Korolenko】
[1853〜1921]ロシアの小説家。ナロードニキの立場から人道主義に基づく作品を発表。作「マカールの夢」「盲音楽師」など。
コロンタイ【Aleksandra Mikhaylovna Kollontay】
[1872〜1952]ソ連の女流政治家・作家。十月革命後、福祉人民委員・党婦人部長などの要職につき、各国大使を歴任。性の自由を説いた小説「赤い花」のほか、婦人問題についての著作も多い。
コロンブス【Christophorus Columbus】
[1451〜1506]イタリア生まれの航海者。1492年、スペイン女王イサベルの援助を得てアジアをめざし大西洋を横断、サンサルバドル島に至る。以後3回の探検によって中央アメリカ沿岸を明らかにした...
コロー【Jean-Baptiste Camille Corot】
[1796〜1875]フランスの画家。詩情あふれる風景画・人物画を描き、色調・筆致ともに温雅。→バルビゾン派
コワレフスカヤ【Sof'ya Vasil'evna Kovalevskaya】
[1850〜1891]ロシアの数学者。ストックホルム大教授。ロシア初の女性大学教授。偏微分方程式に関する論文と、ラプラスの土星の環の形状に関する数学的理論により、ゲッティンゲン大学の博士号取得。...
こん【鯀】
中国古代の伝説上の人物。夏の禹(う)王の父。尭帝に仕えて大水を治めようとして失敗し、舜帝によって追放されたといわれる。
こん‐かんいち【今官一】
[1909〜1983]小説家。青森の生まれ。日本浪曼派(にほんろうまんは)に参加、叙情的なタッチで戦争体験や歴史をテーマとする小説を執筆した。「壁の花」で直木賞受賞。他に「幻花行」「牛飼いの座」など。
コングリーブ【William Congreve】
[1670〜1729]英国の劇作家。王政復古期の上流社会を軽妙に描いた風俗喜劇の代表者。作「世の習い」など。
こんごう‐いわお【金剛巌】
[1886〜1951]能楽師。シテ方金剛流。京都の生まれ。本名、岩雄。23世宗家金剛右京の没後、シテ方四流家元の推挙によって新宗家(通称、野村金剛)をたて、初世となる。
こんごう‐うきょう【金剛右京】
[1872〜1936]能楽師。シテ方金剛流23世宗家。東京の生まれ。幼名、鈴之助。大胆華麗な演技で早技にも長じていたが、大和猿楽坂戸座から続く家筋の坂戸金剛を廃絶させた。
こんごう‐ち【金剛智】
仏の智慧。きわめて堅固な智慧。 [補説]人名別項。→金剛智
こんごうち【金剛智】
《(梵)Vajrabodhiの訳》[671〜741]中国、唐代の僧。中インドの王子とも南インドのバラモンの出身ともいう。竜智に密教を学び、これを洛陽・長安で広めた。仏典の漢訳も多い。密教付法の八...
コン‐シアンシー【孔祥熙】
⇒こうしょうき(孔祥熙)
コンスタブル【John Constable】
[1776〜1837]英国の画家。新鮮な色彩と外光描写で自然のままの姿を表現し、フランスの風景画家やロマン派の画家にも影響を与えた。
コンスタン【Benjamin Constant de Rebecque】
[1767〜1830]フランスの小説家・政治家。スタール夫人とともにナポレオンの政策を批判。自伝的小説「アドルフ」は代表作で近代心理小説の先駆とされる。
コンスタンティヌス‐いっせい【コンスタンティヌス一世】
《Flavius Valerius Constantinus Ⅰ》[274?〜337]ローマの皇帝。在位306〜337年。混乱した帝国を再統一し、専制体制を確立。313年ミラノ勅令を発してキリス...
こんちいん‐すうでん【金地院崇伝】
⇒崇伝(すうでん)
コンデ【Maryse Condé】
[1937〜2024]フランスの小説家。仏領グアドループ出身。アフリカの国々でフランス語を教えた後に作家デビュー。アフリカのマリを舞台にした歴史小説「セグー」はベストセラーとなり、多くの言語に翻...
コンディヤック【Étienne Bonnot de Condillac】
[1715〜1780]フランスの哲学者。ロックの経験論を徹底させた感覚論哲学をうちたてた。著「感覚論」「体系論」など。
コント【Auguste Comte】
[1798〜1857]フランスの哲学者・社会学者。人間の知的発展は、神学的・形而上学的・実証的の三段階をたどるものとし、社会学の体系を樹立した。のち、宗教に傾き、人類教を唱えた。著「実証哲学講義...
こん‐とうこう【今東光】
[1898〜1977]小説家・僧侶・政治家。神奈川の生まれ。日出海(ひでみ)の兄。一時文壇から離れて天台宗の僧となるが、その後文壇に復帰。大阪の風土や人情を描いた小説で知られる。「お吟さま」で直...
こんどう‐いさみ【近藤勇】
[1834〜1868]江戸末期の幕臣。新撰組隊長。武蔵の人。名は昌宜(まさよし)。京都守護職松平容保(まつだいらかたもり)の下で新撰組を組織し、尊攘(そんじょう)派を弾圧。戊辰(ぼしん)戦争で敗...