わたらい‐ゆきただ【度会行忠】
[1236〜1306]鎌倉後期の神道家。伊勢外宮の禰宜(ねぎ)。「神道五部書」を祖述、伊勢神道の基礎を築いた。
わだ‐えいさく【和田英作】
[1874〜1959]洋画家。鹿児島の生まれ。白馬会の結成に参加。外光派的写実の画風により、官展で活躍。文化勲章受章。
わだ‐えみ【ワダエミ】
[1937〜2021]衣装デザイナー。京都の生まれ。本名、和田恵美子。昭和60年(1985)黒沢明監督の映画「乱」で、米国アカデミー賞の衣装デザイン賞を受賞。その後も多くの映画や舞台の衣装を手が...
わだ‐さんぞう【和田三造】
[1883〜1967]洋画家。兵庫の生まれ。黒田清輝に師事し、白馬会展・官展で活躍。また、色彩研究にも多くの業績を残した。著「色名大辞典」。
わだ‐せい【和田清】
[1890〜1963]東洋史学者。神奈川の生まれ。東大教授。満蒙史・中国政治史専攻。著「東亜史研究」「中国史概説」。
わだち‐きよお【和達清夫】
[1902〜1995]地球物理学者。愛知の生まれ。初代気象庁長官・埼玉大学学長・日本学士院長。地震が300キロメートル以上の深所でも発生することを発見。昭和60年(1985)文化勲章受章。
わだ‐つなしろう【和田維四郎】
[1856〜1920]鉱物学者。福井の生まれ。ナウマンと地質調査所を建議してその初代所長となり、のち東大教授・八幡製鉄所長官なども歴任。日本産鉱物の標本を収集し、「日本鉱物誌」を著した。また、書...
わだ‐ひでまつ【和田英松】
[1865〜1937]国史学者・国文学者。広島の生まれ。史料編纂官となり、「古事類苑」の編纂に尽力。著「官職要解」「本朝書籍目録考証」「栄花物語詳解」。
わだ‐まんきち【和田万吉】
[1865〜1934]国文学者・書誌学者。岐阜の生まれ。東大教授。日本で初めて図書館学を講義した。著「謡曲物語」「古版地誌解題」「図書館史」。
わだ‐ゆうじ【和田雄治】
[1859〜1918]気象学者。福島の生まれ。内務省地理局、のち中央気象台に勤務し、天気予報の創始に尽力。また、河川の出水調査、海流調査などにも業績がある。
わだ‐よしえ【和田芳恵】
[1906〜1977]小説家・文芸評論家。北海道の生まれ。出版社勤務を経て樋口一葉の研究に入り、「一葉の日記」などを刊行。小説では、短編の名手として知られた。「塵の中」で直木賞受賞。他に「接木(...
わだ‐よしもり【和田義盛】
[1147〜1213]鎌倉初期の武将。三浦義明の孫。源頼朝の挙兵以来軍功を重ね、幕府初代の侍所(さむらいどころ)別当となった。のち、北条氏の謀計により挙兵して敗死、和田氏は滅亡した。
ワックスマン【Selman Abraham Waksman】
[1888〜1973]米国の微生物学者。ウクライナ生まれ。土壌微生物を研究し、ストレプトマイシンを産生する菌を発見。産生物質を抗生物質と名づけた。1952年ノーベル生理学医学賞受賞。ワクスマン。
ワッセルマン【August von Wassermann】
[1866〜1925]ドイツの細菌学者。ベルリンのコッホ伝染病研究所などで研究。→ワッセルマン反応
ワッツ【George Frederic Watts】
[1817〜1904]英国の画家・彫刻家。愛と生、死をテーマに寓意画を描き、多くの肖像画も残した。作「希望」など。ウォッツ。
わつじ‐てつろう【和辻哲郎】
[1889〜1960]哲学者・倫理学者・文化史家。兵庫の生まれ。京大・東大教授。倫理学の体系化と文化史研究に貢献した。文化勲章受章。著「ニイチェ研究」「古寺巡礼」「風土」「鎖国」「日本倫理思想史...
ワトソン【James Dewey Watson】
[1928〜 ]米国の分子生物学者。デオキシリボ核酸(DNA)二重螺旋(らせん)構造モデルをクリックと共同で提出。1962年、クリック、ウィルキンズとともにノーベル生理学医学賞受賞。ヒトゲノム計...
ワトー【Jean Antoine Watteau】
[1684〜1721]フランスの画家。豊かな色彩と優雅な詩情をもって淑女の社交風景を描き、ロココ美術の代表的画家の一人。
わに【王仁】
古代、百済(くだら)から渡来した学者。応神天皇のときに「論語」「千字文(せんじもん)」を伝えたとされ、西文氏(かわちのふみうじ)の祖といわれる。生没年未詳。
ワフタンゴフ【Evgeniy Bagrationovich Vakhtangov】
[1883〜1922]ロシア・ソ連の演出家。モスクワ芸術座に参加。革命後、スタニスラフスキーシステムの理論を守り、新時代の演劇創造に尽くした。
ワリニャーニ【Valignani】
⇒バリニャーノ
ワルター【Bruno Walter】
[1876〜1962]ドイツ生まれの指揮者。マーラーに師事。ウィーン・ライプチヒなど各地で活躍し、のち、ナチスに圧迫されて渡米。モーツァルトの演奏を得意とした。
ワルター‐フォン‐デア‐フォーゲルワイデ【Walther von der Vogelweide】
[1170ころ〜1230ころ]中世ドイツの詩人。清新な宮廷恋愛詩により中世ドイツ最大の叙情詩人といわれ、政治・社会をテーマにした格言詩にもすぐれた。作「菩提樹(ぼだいじゅ)の木かげで」。
ワルラス【Marie Esprit Léon Walras】
[1834〜1910]フランスの経済学者。ローザンヌ学派の始祖。限界効用理論を提示し、近代経済学の創始者の一人となった。また、この理論をもとに展開した一般均衡理論の確立により、その後の理論経済学...
ワレサ【Lech Wałęsa】
[1943〜 ]ポーランドの労働運動指導者・政治家。1980年、全国的な自主労組「連帯」を組織して議長となり、政府の弾圧に抵抗。共産主義政権崩壊後の1990年、大統領に選出。1983年ノーベル平...
ワレンシュタイン【Albrecht Wenzel Eusebius von Wallenstein】
[1583〜1634]オーストリアの傭兵隊長。三十年戦争に際し、神聖ローマ皇帝軍総司令官に起用され、デンマーク軍を撃破したが、のち、スウェーデン軍に敗北。皇帝の意に反して和議を進めたため罷免さ...
わん‐きゅう【椀久】
椀屋久右衛門の略称。大坂御堂前の豪商で、新町の遊女松山と愛し合い、豪遊の果てに座敷牢へ入れられ、延宝5年(1677)狂死したという。歌舞伎・浄瑠璃・音曲などに登場する。
ワン‐チャオミン【汪兆銘】
⇒おうちょうめい(汪兆銘)
ワン‐チョンホイ【王寵恵】
⇒おうちょうけい(王寵恵)
ワーグナー【Adolf Heinrich Gotthilf Wagner】
⇒ワグナー
ワーグナー【Robert Ferdinand Wagner】
⇒ワグナー
ワーグナー【Wilhelm Richard Wagner】
⇒ワグナー
ワーグマン【Charles Wirgman】
[1832〜1891]英国の画家・ジャーナリスト。1861年(文久元)ごろ、挿画入り新聞の特派員として来日し、横浜に定住。62年、時局風刺の漫画雑誌「ジャパン‐パンチ」を創刊。また、高橋由一らに...
ワーゲマン【Ernst Wagemann】
[1884〜1956]ドイツの経済学者。1925年ベルリン景気研究所所長となり、資本主義経済機構における景気変動の必然性を説き、統計学的にその予測を行おうとした。著「貨幣理論」「景気変動論」など。
ワーズワース【William Wordsworth】
[1770〜1850]英国の詩人。自然と人間との霊交をうたい、ともに湖畔詩人とよばれたコールリッジとの共著「叙情民謡集」はロマン主義運動に一時期を画した。ほかに自伝的長詩「序曲」など。
ワールブルク【Otto Heinrich Warburg】
[1883〜1970]ドイツの生化学者。呼吸・酵素反応などに伴うガスの圧力を測定する検圧計を発明し、呼吸作用・光合成・糖代謝などについて多くの業績をあげた。1931年ノーベル生理学医学賞受賞。