うめ‐けんじろう【梅謙次郎】
[1860〜1910]法学者。島根の生まれ。現行民法・商法の起草にあたった。法政大学を創立。著「民法要義」「商法義解」など。
うめざき‐はるお【梅崎春生】
[1915〜1965]小説家。福岡の生まれ。海軍での体験を通して人間の心理を追究し、戦後文学の代表者の一人となった。「ボロ家の春秋」で直木賞受賞。他に「桜島」「日の果て」「幻化」など。
うめざわ‐はまお【梅沢浜夫】
[1914〜1986]微生物化学者。福井の生まれ。東大教授。ザルコマイシン・カナマイシンなど抗生物質を多数発見。文化勲章受章。
うめただ‐みょうじゅ【埋忠明寿】
[1558〜1631]桃山時代の刀工・鐔工(つばこう)。京都の人。埋忠家初代。新刀の開祖。特に刀身の彫り物にすぐれ、鐔作りでも象嵌(ぞうがん)色絵の技に巧みで「葡萄胡蝶文象嵌鐔」は有名。うめのた...
うめだ‐うんぴん【梅田雲浜】
[1815〜1859]江戸末期の尊攘(そんじょう)派志士。若狭小浜藩士。名は定明。通称、源次郎。雲浜は号。山崎闇斎の学派に学び、攘夷を唱え、ロシア軍艦襲撃を企てた。将軍継嗣では一橋派に立ち、井伊...
うめづ‐よしじろう【梅津美治郎】
[1882〜1949]軍人。陸軍大将。大分の生まれ。旧日本軍の華北支配を進め、第二次大戦終結に際しては参謀総長として降伏文書に調印。A級戦犯となり、終身刑。
うめはら‐たけし【梅原猛】
[1925〜2019]哲学者。宮城の生まれ。法隆寺について論じた「隠された十字架」で毎日出版文化賞を受賞。日本古代史を幅広く論じ、多くの著作を残した。劇作家としても活躍し、原作を担当した「ヤマト...
うめはら‐りゅうざぶろう【梅原竜三郎】
[1888〜1986]洋画家。京都の生まれ。浅井忠に師事、フランスに留学してルノワールに学ぶ。二科会・春陽会の創立に参加。その後、国画創作協会(のち国画会)に洋画部を創設。大和絵・琳派(りんぱ)...
うめぼり‐こくが【梅暮里谷峨】
[1750〜1821]江戸後期の洒落本作者。上総(かずさ)久留里藩士。通称、反町三郎助。作「傾城買二筋道」「廓(さと)の癖」など。
うめわか‐まんざぶろう【梅若万三郎】
[1869〜1946]能楽師。シテ方観世流。東京の生まれ。初世梅若実の長男。大正10年(1921)弟の梅若六郎(のちの2世実)らとともに観世流から分かれて梅若流を樹立したが、のち観世流に復帰。迫...
うめわか‐みのる【梅若実】
能楽師。シテ方観世流。 (初世)[1828〜1909]江戸の人。明治維新で衰えた能を再興した。明治三名人の一人。 (2世)[1878〜1959]初世の二男。東京の生まれ。梅若流樹立の中心人物...
うめわか‐ろくろう【梅若六郎】
[1907〜1979]能楽師。シテ方観世流。東京の生まれ。2世梅若実の長男。梅若能楽学院を主宰した。