どんちょう【曇徴】
7世紀の高句麗(こうくり)の僧。推古天皇18年(610)渡来。五経に通じ、彩色(絵画)、紙墨の製法、水力を利用した臼の製法を伝えたという。生没年未詳。
どんむせん【曇無讖】
[385〜433]中インドから北中国の北涼に来た僧。「大般涅槃(だいはつねはん)経」「金光明経」「仏所行讃」などを漢訳。王の政治顧問ともなったが、刺客に殺害された。どんむしん。
どんらん【曇鸞】
[476〜542]中国、北魏の僧。雁門(山西省)の人。唐代浄土教大成の基礎を築いた。浄土教五祖の初祖とされる。著「浄土論註」「讃阿弥陀仏偈」など。
どんりゅう【呑竜】
[1556〜1623]江戸初期の浄土宗の僧。武蔵の人。上野(こうずけ)太田の大光院を始め各地に寺を開き、また、堕胎の風潮を悲しんで赤子を養育したので、子育て呑竜とよばれた。