え【恵/慧】
《(梵)prajñāの訳》仏語。物事をよく見極め、道理を正しく把握する精神作用。三学の一。智慧。
え【恵/慧】
〈恵〉⇒けい 〈慧〉⇒けい
えか‐だんぴ【慧可断臂】
慧可が達磨に入門を請うが許されず、片臂(ひじ)を切って決意を示し、許されたという故事。
え‐けん【慧剣】
仏語。煩悩(ぼんのう)を断ち切る智慧(ちえ)の力を、剣にたとえていう語。「学海智水を涌(わか)し、—を闘(たたか)はしむる事なるに」〈太平記・四〇〉
え‐げ【慧解】
仏語。智慧(ちえ)によって物事を正しく理解すること。
え‐げん【慧眼】
仏語。五眼(ごげん)の一。二乗(にじょう)の人がもつ、一切の事物を空であると見通す智慧(ちえ)の目。
え‐こん【慧根】
仏語。五根の一。煩悩(ぼんのう)を抑え、悟りを開かせる働きのある智慧(ちえ)。
え‐にち【慧日】
仏語。仏の智慧が煩悩や罪障を除くことを、太陽にたとえていう語。
え‐の‐や【慧の矢】
密教で、慧(智慧)を矢にたとえていった語。→定(じょう)の弓
え‐みょう【慧命】
1 仏語。悟りの智慧を生命にたとえた語。法命(ほうみょう)。 2 比丘(びく)の尊称。慧寿(えじゅ)。