こと‐と【事と/殊と】
[副] 1 特に。とりわけ。格別。「寄りかかり給へるは、—なれなれしきにこそあめれ」〈源・野分〉 2 まったく。すっかり。「—明うなりにければ、おどろきて」〈夜の寝覚・四〉
こと‐と【事跡】
成し遂げた成果。業績。「君が—を負ひてし行かむ」〈万・四二五一〉
こととい【言問】
東京都墨田区向島、隅田川東岸地域の旧称。伊勢物語の「名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」の歌に由来する。
こと‐とい【言問ひ】
物を尋ねかけること。言葉を交わすこと。「今日だにも—せむと惜しみつつ悲しびませば」〈万・四四〇八〉
こととい‐だんご【言問団子】
向島の言問橋付近で売っている名物の団子。江戸時代の終わりごろ創製された。小豆あん、白あんでくるんだもの、うぐいす色の求肥(ぎゅうひ)で味噌あんを包んだものの3種がある。