もの‐なげか・し【物嘆かし】
[形シク]なんとなく嘆かわしい。「なほつねに—・しく、世の中、心にあはぬ心地して」〈枕・三一五〉
もの‐なげき【物嘆き】
心配。苦労。悲嘆。「公家、私今の—にして、しづ心なし」〈栄花・浦々の別〉
もの‐な・し【物無し】
[形ク]何にもならない。「懐酒のぬくもり燗(かん)冷めては—・しと」〈浮・御前義経記・一〉
もの‐なつかし・い【物懐かしい】
[形][文]ものなつか・し[シク]なんとなく心が引かれる様子である。なんとなくなつかしい。「ふと—・しい気分になった」 [派生]ものなつかしげ[形動]ものなつかしさ[名]
ものなら
[接助]《形式名詞「もの」+断定の助動詞「だ」の仮定形「なら」から》動詞・動詞型助動詞の連体形に付く。 1 (可能の表現に付いて)実現が不可能だと思われる事柄を仮定的に示す意を表す。…ならば。「...