やき‐たち【焼き太刀】
《「やきだち」とも》焼き鍛えた太刀。「—の稜(かど)打ち放ち大夫(ますらを)の祝(ほ)く豊御酒(とよみき)に我酔ひにけり」〈万・九八九〉
やきたち‐の【焼き太刀の】
[枕] 1 太刀を身辺に添える意から、「辺(へ)付かふ」にかかる。「—辺付かふことは幸(さき)くや吾が君」〈万・六四一〉 2 焼き鍛えた太刀は鋭い意から、「利(と)」にかかる。「—利心も我は思ひ...
やきたち‐を【焼き太刀を】
[枕]焼き鍛えた太刀は鋭い意から、「利(と)し」と同音をもつ地名「砺波(となみ)」にかかる。一説に、太刀を研ぐ意からともいう。「—砺波の関に」〈万・四〇八五〉
やき‐た・つ【焼き立つ】
[動タ下二] 1 盛んに焼く。焼いて煙を立てる。「志賀(しか)の海人(あま)の火気(ほけ)—・てて焼く塩の辛(から)き恋をも我はするかも」〈万・二七四二〉 2 盛んにおだてる。「太夫に—・てられ...
やき‐たて【焼(き)立て】
焼きあがった直後であること。また、そのもの。「—のピザ」