や‐つか【八束/八握】
八握り分の長さ。また、長いこと。「凝烟(すす)の—垂るまで焼(た)きあげ」〈記・上〉
や‐つか【矢束】
《「やづか」とも》矢の長さ。矢は束(つか)を単位にして、その長さをいう。
やつか‐ひげ【八束鬚】
長いひげ。「—、胸の前(さき)に至るまで、啼きいさちき」〈記・上〉
やつか‐ほ【八束穂】
長い穂。「神世より今日のためとや—に長田の稲のしなひそめけむ」〈新古今・賀〉
やつがれ【僕】
[代]《「やつこ(奴)あれ(吾)」の音変化という。古くは「やつかれ」》一人称の人代名詞。自分をへりくだっていう語。上代・中古では男女を通じて用いたが、近世以降は、男性がやや改まった場で用いるのに...