ラシャ【(ポルトガル)raxa】
紡毛を密に織って起毛させた、厚地の毛織物。室町末期ごろに輸入され、陣羽織・火事羽織、のち軍服・コート地などに使われた。
ラシャかき‐ぐさ【ラシャ掻草】
スイカズラ科の二年草。高さ約1.5メートル、茎にとげがある。葉は線形。夏、淡紫色の頭状花を穂状につけ、総苞(そうほう)は先が鉤(かぎ)状。乾燥した穂は硬く、織物の起毛に利用する。ヨーロッパの原産...
ラシャ‐がみ【ラシャ紙】
ラシャに似た感じの厚手の紙。もとはラシャや毛糸のくずをまぜて漉(す)いたが、現在は晒(さら)した化学パルプを原料とする。壁紙や本の装丁などに使用。
ラシャきり‐ばさみ【ラシャ切り鋏/羅紗切り鋏】
「裁ちばさみ」に同じ。
らしゃとししゃ【裸者と死者】
《原題The Naked and the Dead》メーラーの長編小説。1948年刊。第二次大戦中、太平洋の孤島を死守する日本兵と戦う米軍将兵の非情な人間関係を描く。