こい【請い/乞い】
1 願い求めること。頼むこと。頼み。「—に応じて引き受ける」「雨(あま)—」 2 してほしいと望むこと。所望(しょもう)すること。「隣より常夏の花を—におこせたりければ」〈古今・夏・詞書〉
こい‐あい【乞合】
能や長唄の打楽器の手法の一。大鼓(おおつづみ)と太鼓で奏するもので、太鼓が「ツクツ・ツクツ・ツク天(てん)・ツク天」と打ち、大鼓は最後の「天」に合わせて「チョン」と打つ。
こい‐う・ける【請い受ける/乞い受ける】
[動カ下一][文]こひう・く[カ下二]頼み込んで、ゆずり受ける。「珍しい切手を—・ける」「命ばかりはさりとも—・け給はんずらん」〈平家・二〉
こい‐ねが・う【乞い願う/希う/冀う/庶幾う】
[動ワ五(ハ四)]強く願う。切望する。やや古風な、また改まった言い方。「一層の御理解を—・う次第です」
こいねがわく‐は【乞い願わくは/希わくは/冀わくは/庶幾わくは】
[副]《「こひねがふ」のク語法に係助詞「は」の付いた語》ある事を強く希望する気持ちを表す。切に望むことは。なにとぞ。どうか。「—御加護を給わらんことを」