ころ・う【嘖ふ】
[動ハ四]《しかる意の「嘖(こ)る」に反復継続の助動詞「ふ」の付いた「こらふ」の音変化か》声をあげてしかる。「誰そこの我がやど来呼ぶたらちねの母に—・はえ物思ふ我を」〈万・二五二七〉
さいな・む【苛む/嘖む】
[動マ五(四)]《「さきなむ」の音変化》 1 𠮟ったり責めたてたりする。「われとわが身を—・む」「かかる文見すれば、おとど、母宮、—・むとて」〈宇津保・嵯峨院〉 2 苦しめる。いじめる。「不安の...
さく‐さく【嘖嘖】
[ト・タル][文][形動タリ]口々に言い立てるさま。盛んに褒めそやすさま。「名声—たるものがある」 [補説]「名声…」「令名…」など、評判がよい場合に使う。「不評嘖々」などとは言わない。