ひ‐あわい【廂間】
建てこんだ家の廂(ひさし)と廂とが突き出ている狭い所。日のあたらない所。「—の風が窓から流れ入って」〈荷風・つゆのあとさき〉
ひ‐さし【庇/廂】
1 建物の窓・出入り口・縁側などの上部に張り出す片流れの小屋根。軒(のき)。 2 帽子の、額の上に突き出た部分。つば。 3 「庇髪(ひさしがみ)」の略。 4 寝殿造りで、母屋(もや)の外側に張り...
ひさし‐がみ【庇髪】
束髪の一。入れ毛を使って前髪と鬢(びん)とをふくらませ、庇のように前方へ突き出して結う髪形。明治30年代ごろ、女優川上貞奴(かわかみさだやっこ)が始めてから、大正の初めにかけて流行。また、女学生...
ひさし‐の‐くるま【庇の車】
⇒網代庇(あじろびさし)の車
ひさし‐の‐ごしょ【廂の御所】
鎌倉幕府で、将軍の御所の庇の間。廂番が宿直した所。