あら◦しめる【有らしめる】
[連語]あるようにさせる。存在を示すようにさせる。「不屈の努力が彼の今日を—◦しめた」
あらせ◦られる【有らせられる】
[連語]《動詞「ある」の未然形に尊敬の助動詞「せる」と「られる」が付いたもの》 1 「ある」「いる」「おる」の尊敬の言い方。「陛下は開会式に行幸—◦られる」 2 (「…であらせられる」の形で補助...
あらち‐やま【愛発山/有乳山/荒血山】
福井県敦賀市の南部の山塊。奈良時代、愛発関(あらちのせき)があった。[歌枕]「八田の野の浅茅色づく—峰の沫雪寒く降るらし」〈万・二三三一〉
あらっしゃ・る【有らっしゃる】
[動ラ五(四)]《「あらせらる」の音変化》(「…であらっしゃる」の形で補助動詞的に用いて)「…である」の尊敬の言い方。「御迷惑で—・いましょうから」〈漱石・吾輩は猫である〉
あら‐ぬ【有らぬ】
[連体]《動詞「あり」の未然形+打消しの助動詞「ず」の連体形から。そうあるはずではない事柄をさしていう》 1 違った。別の。無関係の。「—方向に走り去る」 2 意外な。思いもかけない。「—うわさ...
あらず【有らず】
彼は黙って皆の話を聞いていたが,心ここにあらずといった様子だったThough he listened to them quietly, he didn't seem to be paying m...
あらずもがな【有らずもがな】
この解説はあらずもがなだThis commentary is superfluous [unnecessary].役所にはあらずもがなの規則が多すぎるGovernment offices hav...
あらぬ【有らぬ】
1〔見当違いの〕wrong;〔関係のない〕unrelated彼女はあらぬ方を見ていたShe was looking in the wrong direction.2〔思いもよらない〕あらぬ疑いを...
あらんかぎり【有らん限り】
彼女は有らん限りの声で助けを呼んだShe shouted for help at the top of her lungs [《英》 voice].有らん限りの力を出して引っ張ったHe pull...
ありあまる【有り余る】
more than enough今年は有り余るほどの柿がとれたThis year we had more than enough persimmons.彼女は金が有り余るほどあるShe has ...
ありがたい【有り難い】
[共通する意味] ★身に過ぎたことで恐縮である。[英] grateful[使い方]〔有り難い〕(形)▽有り難い教え▽有り難く頂戴(ちょうだい)いたします▽有り難いことに好天に恵まれた〔もったいな...
ありてい【有体】
[共通する意味] ★うそや偽り、ごまかしなどがなく、あるがまま、あるとおりのさまであること。[英] frankness; straightforwardness[使い方]〔率直〕(名・形動)▽率...
うぞうむぞう【有象無象】
[共通する意味] ★無力で、取るに足りない人。[英] an unimportant fellow[使い方]〔小物〕▽検察の網にかかるのは、小物ばかりだ〔雑魚〕▽雑魚は相手にするな▽雑魚の魚交(と...
ゆうい【有為】
[共通する意味] ★将来に期待が持てるさま。[英] promising; hopeful[使い方]〔有望〕(名・形動)▽将来有望な若手の科学者▽有望視されている新人〔有為〕(名・形動)▽前途有為...
ゆうえき【有益】
[共通する意味] ★あるものや、あることが利益に結びつく性質であること。[英] useful《形》[使い方]〔有益〕(名・形動)▽若者たちに有益な書物▽休暇を有益に過ごす〔有効〕(名・形動)▽休...
ういてんぺん【有為転変】
この世のすべての存在や現象は、さまざまな原因や条件によって常に移り変わるものであり、少しの間もとどまっていないこと。また、この世が無常で、はかないものであるたとえ。▽もと仏教語。「有為」は因縁(原因や条件)によって生じたこの世の一切の現象。「ういてんべん」とも読み、また音が転じて「ういてんでん」と読む場合もある。
ういむじょう【有為無常】
⇒ ういてんぺん(有為転変)
うぞうむぞう【有象無象】
数は多いが、種々雑多なくだらない人や物。ろくでもない連中のこと。多くの人々を卑しめていう。また、形があるものも、ないものもすべて。有形無形のすべて。▽もと仏教語。「象」はかたちの意。
うちこうさい【有智高才】
人並み外れて才智に恵まれていること。賢くて才能のあること。また、その人。
うちょうてんがい【有頂天外】
このうえなく大喜びすること。また、たいそう喜んで夢中になり、我を忘れる様子。▽「有頂天」は、仏教で形ある世界の絶頂に位置する天。その有頂天よりさらに高く外に出る意。「有頂天」をさらに強めた語。
ありくに【有国/在国】
[?〜1019]平安中期の刀工。山城または信濃の人という。三条宗近の門人。渡辺綱が羅生門で鬼の腕を切った刀の作者といわれる。
ありさか‐なりあきら【有坂成章】
[1852〜1915]技術家・陸軍中将。山口の生まれ。明治31年(1898)有坂式速射砲を発明。
ありしま‐いくま【有島生馬】
[1882〜1974]洋画家・小説家。神奈川の生まれ。本名、壬生馬(みぶま)。武郎(たけお)の弟。里見弴(さとみとん)の兄。欧州留学中に後期印象派の影響を受け、帰国して「白樺」の創刊に参加、セザ...
ありしま‐たけお【有島武郎】
[1878〜1923]小説家。東京の生まれ。有島生馬(いくま)・里見弴(さとみとん)の兄。「白樺」の創刊に参加。大正12年(1923)「宣言一つ」に自己の立場を表明したのち、愛人と情死。作「或る...
ありよし‐さわこ【有吉佐和子】
[1931〜1984]小説家。和歌山の生まれ。「恍惚(こうこつ)の人」「複合汚染」などで現代の社会問題を描く。「華岡青洲(はなおかせいしゅう)の妻」で女流文学賞、「出雲の阿国(おくに)」で芸術選...