き【箕】
二十八宿の一。東方の第七宿。射手(いて)座の四星をさす。みぼし。箕宿。
き【箕】
[人名用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]み 1 農具の一。み。「箕裘(ききゅう)」 2 両足を前に伸ばした座り方。「箕踞(ききょ)・箕坐(きざ)」
き‐きゅう【箕裘】
父祖の業。また、その業を継ぐこと。「—を継ぐ」 [補説]よい弓職人の子は、父の仕事から柳の枝を曲げて箕(み)を作ることを学び、よい鍛冶屋(かじや)の子は、金鉄を溶かして器物を修繕する父の仕事から...
き‐きょ【箕踞】
[名](スル)《その姿勢が箕(み)に似ているところから》両足を前へ投げ出して座ること。箕坐(きざ)。
き‐ざ【箕坐】
足を投げ出して座ること。箕踞(ききょ)。
き‐し【箕子】
中国、殷(いん)の紂(ちゅう)王の叔父。名は胥余(しょよ)。紂王に仕え、微子・比干とともに三賢とよばれたが、諫言して入れられず去った。荒廃した殷の廃都を詠じた「麦秀の歌」が有名。朝鮮に行き、箕子...
みつくり‐かきち【箕作佳吉】
[1858〜1909]動物学者。江戸の生まれ。阮甫の孫。欧米で動物学を学び、帰国後に東京帝大で日本人初の動物学教授となる。三浦半島の三崎に日本初の臨海実験所を設立。カメやナマコの研究で知られる。
みつくり‐げんぱち【箕作元八】
[1862〜1919]歴史学者。岡山の生まれ。菊池大麓(だいろく)の弟。動物学を修めたが、のち歴史学に転じ、西洋史を研究。東大教授。著「西洋史講話」「フランス大革命史」。
みつくり‐げんぽ【箕作阮甫】
[1799〜1863]江戸末期の蘭医。美作(みまさか)の人。名は虔儒(けんじゅ)。江戸で宇田川榛斎に蘭学を学び、幕府の天文方翻訳掛、のち蕃書調所(ばんしょしらべしょ)教授となった。種痘所の開設に...
みつくり‐りんしょう【箕作麟祥】
[1846〜1897]法学者。江戸の生まれ。阮甫(げんぽ)の孫。フランスに留学。帰国後、明治政府のもとで法律の起草と制定に尽力し、司法次官・行政裁判所長官などを歴任。