ゆうき【結城】
茨城県西部の市。鬼怒川中流域にある。中世は結城氏、近世は水野氏の城下町。結城紬(つむぎ)の産地。桐たんす・下駄なども特産。人口5.3万(2010)。 「結城紬」の略。
ゆうき【結城】
姓氏の一。 [補説]「結城」姓の人物結城氏朝(ゆうきうじとも)結城昌治(ゆうきしょうじ)結城豊太郎(ゆうきとよたろう)結城秀康(ゆうきひでやす)結城孫三郎(ゆうきまごさぶろう)結城宗広(ゆうきむ...
ゆうきけ‐はっと【結城家法度】
弘治2年(1556)下総(しもうさ)の結城政勝が制定した分国法。内容は、家臣・商人・下人などについての人身規定、訴訟・裁判手続きなど多岐にわたる。結城家新法度。
ゆうき‐ざ【結城座】
人形浄瑠璃劇場。貞享・元禄(1684〜1704)ごろ、説経節太夫の初世結城孫三郎が江戸葺屋(ふきや)町に創設したという。天保の改革後、猿若町に移転し、幕末まで存続。 糸操り人形の一座。明治中...
ゆうき‐し【結城市】
⇒結城
ゆうき‐うじとも【結城氏朝】
[1402〜1441]室町中期の武将。下総(しもうさ)の人。上杉憲実に対抗、足利持氏死後、その遺児を迎えて結城城に籠ったが、上杉軍に敗れて自殺。
ゆうき‐しょうじ【結城昌治】
[1927〜1996]小説家。東京の生まれ。本名、田村幸雄。推理小説やスパイ小説を数多く発表し人気作家となる。硬質の作風で、日本のハードボイルドの先駆者と呼ばれた。「軍旗はためく下に」で直木賞受...
ゆうき‐とよたろう【結城豊太郎】
[1877〜1951]銀行家。山形の生まれ。日本銀行の理事から安田財閥の指導者に転身し、同財閥の改革に尽力。その後、日本興業銀行総裁となり、林銑十郎内閣で大蔵大臣として抱合財政を進めた後、日本銀...
ゆうき‐ひでやす【結城秀康】
[1574〜1607]江戸初期の武将。徳川家康の次男。羽柴秀吉の養子となり、のち下総の結城晴朝の養子となる。関ヶ原の戦いののち、松平姓に戻り、福井藩主として越前67万石を領した。
ゆうき‐まごさぶろう【結城孫三郎】
糸操りの人形遣い。 (初世)江戸前期の人形芝居の座元。江戸葺屋(ふきや)町に結城座を開いたとされる。生没年未詳。 (9世)[1869〜1947]東京の生まれ。糸操り人形芝居の手操りを改革、芸...