りん【綸】
[人名用漢字] [音]リン(呉)(漢) 1 絹糸をより合わせたひも。「綸綬(りんじゅ)」 2 釣り糸。「垂綸」 3 おさめ整える。「経綸」 4 天子の言葉。「綸言・綸旨(りんじ)」 [名のり]お...
りん‐げん【綸言】
《「礼記」緇衣から。「綸」は組み糸。天子の口から出るときは糸のように細い言葉が、下に達するときは組み糸のように太くなる意》天子の言葉。天皇の仰せごと。みことのり。
綸言(りんげん)汗(あせ)の如(ごと)し
《「漢書」劉向伝から》天子の言葉は、出た汗が体内に戻らないように、一度口から出れば取り消すことができない。
りん‐じ【綸旨】
《綸言の旨の意。「りんし」とも》 1 天子などの命令。また、その内容。綸命。 2 蔵人(くろうど)が天皇の命を奉じて出す奉書形式の文書。平安中期以後に多く出され、料紙は多く薄墨色の宿紙(しゅくし...
りん‐ず【綸子/綾子】
《「りん(綾)」「ず(子)」は唐音》滑らかで光沢がある絹織物。後練りの繻子(しゅす)織りの一種で、紋織りと無地とがある。染め生地として使用。