たで【蓼】
タデ科タデ属の植物の総称。イヌタデ・ハナタデ・オオケタデ・サクラタデなど。また特に、葉を和風香辛料とするヤナギタデなどをさす。《季 夏 花=秋》「到来の酢に―摘む妹が宿/虚子」
たで‐あい【蓼藍】
アイの別名。
たでくうむし【蓼喰ふ虫】
谷崎潤一郎の小説。昭和3~4年(1928~1929)発表。離婚の機会を待っている名目だけの夫婦、要と美佐子の心理的経緯を描く。古典的、純日本的なものへ回帰する作者の転機を示した作品。
蓼(たで)食う虫も好き好き
タデの辛い葉を食う虫もあるように、人の好みはさまざまであるということ。
たてしな‐おんせん【蓼科温泉】
長野県茅野市、蓼科山の南麓にある温泉。泉質は単純温泉・炭酸水素塩泉・酸性泉など。近くの滝ノ湯・親湯(しんゆ)などと蓼科温泉郷をなす。