あく【悪】
[名] 1 わるいこと。人道・法律などに反すること。不道徳・反道徳的なこと。「—に染まる」「—の道に走る」「—の張本(ちょうほん)」⇔善。 2 芝居などで、敵役。「実(じつ)—」「色—」 [...
あく‐い【悪意】
1 他人を憎み、害を加えようとする気持ち。わるぎ。「—を抱く」「—に満ちた眼差(まなざ)し」⇔善意。 2 よくない意味。「発言を—に取る」⇔善意。 3 法律上の効力に影響を及ぼす事情を知っている...
あく‐じ【悪事】
1 道徳や法律などに背いた行為。悪い行い。「—を働く」「—が露見する」 2 わが身に降りかかる、災い。災難。「—が重なる」
あくとくのさかえ【悪徳の栄え】
《原題、(フランス)L'Histoire de Juliette ou les Prospérités du vice》サドの長編小説。1797年刊。修道院で育てられた娘ジュリエットが、道徳や宗...
アニマリズム【animalism】
既成の道徳や倫理にとらわれず、本能的欲望の充足を追求しようとする文芸上の思想。日本では岩野泡鳴などの作品に見受けられる。
以前
1〔その時より前に〕before...彼女は結婚以前には夫に一度会ったきりだったShe had seen her husband only once before she married him...
犯す
1〔法・道徳に背く〕罪を犯すsin/commit a crime [sin](▼sinは道徳,宗教上の,crimeは法律上の罪)規則を犯すbreak a rule取り返しのつかない過ちを犯してし...
行い
1〔1回の行為〕an act;〔行動〕(an) action;〔意図的な行為〕a deed(▼an actとan actionはほぼ同義で,個々の行為をさすが,an act of kindnes...
価値
value; worth; merit(▼金銭に換算できる価値としてはvalueもworthも用いるが,valueは主として有用性・重要性などに関する価値,worthは精神的・道徳的など本質的な...
感覚
1〔知覚〕a sense; (a) sensation感覚的 〔感覚に訴える〕sensuous平衡感覚the sense of balance [equilibrium]方向感覚a sense ...
モラル
[共通する意味] ★人として行うべき社会的に正しい行為の基準。[英] morals[使い方]〔道徳〕▽交通道徳▽道徳的に許されない行為▽道徳教育▽社会道徳〔倫理〕▽医者の倫理が問われている▽倫理...
どうとく【道徳】
[共通する意味] ★人として行うべき社会的に正しい行為の基準。[英] morals[使い方]〔道徳〕▽交通道徳▽道徳的に許されない行為▽道徳教育▽社会道徳〔倫理〕▽医者の倫理が問われている▽倫理...
りんり【倫理】
[共通する意味] ★人として行うべき社会的に正しい行為の基準。[英] morals[使い方]〔道徳〕▽交通道徳▽道徳的に許されない行為▽道徳教育▽社会道徳〔倫理〕▽医者の倫理が問われている▽倫理...
ざいか【罪科】
[共通する意味] ★法律、道徳、宗教などに反した行為。[英] a crime(法律上の); a sin(宗教上の)[使い方]〔罪〕▽これ以上罪を重ねるな▽犯した罪の報い〔科〕▽押し込みの科で獄門...
つみ【罪】
[共通する意味] ★法律、道徳、宗教などに反した行為。[英] a crime(法律上の); a sin(宗教上の)[使い方]〔罪〕▽これ以上罪を重ねるな▽犯した罪の報い〔科〕▽押し込みの科で獄門...
おうどうらくど【王道楽土】
公平で思いやりのある政治が行われている平和で楽しいところ。▽「王道」は帝王として踏み行うべき道で、徳をもって、公明正大で公平な政治を行うこと。また、武力や威力によらず、仁徳のある帝王が、道徳によって天下を治めること。「楽土」は安楽な土地・安楽な国のこと。
かいりきらんしん【怪力乱神】
奇怪なこと、力わざのこと、秩序を乱すようなこと、神秘的なこと。また、怪しく不思議で人知ではかり知れないもののこと。▽「怪」は奇怪なこと、不思議なこと。「力」は武勇伝や暴力のこと。「乱」は道徳に反すること。「神」は鬼神、普通の人が認知できない神霊・霊魂のこと。「力」は「りょく」とも読む。
がくちりこう【学知利行】
人が踏み行うべき人倫の道を後天的に学んで理解し、その正しさを知り認めて、初めて実践すること。人が踏み行うべき人倫の道を認識し、実践していく三つの道程、すなわち、生まれつき先天的にそれをもっている完全な道徳的人間の「生知安行」、生まれつきにはもっていないが、後天的にそれを認識し学んで正しいと知り、初めて実践する「学知利行」、生まれつき聡明そうめいでなく、発憤して心を苦しめ、やっとのことでそれを認識し、一心に努力を重ねて実践する「困知勉行こんちべんこう」のうちの一つ。▽「学知」は人倫の道を先天的でなく学んで知ること。「利行」はよい、また役に立つと認めて実践すること。
げんせきせいがん【阮籍青眼】
阮籍は俗世にこだわらない人であったが、自分の気に入った人は黒い目で迎え、世俗にとらわれた気にいらない人には白い目で応対したこと。▽「阮籍」は中国三国時代の魏ぎの人。竹林ちくりんの七賢しちけんの一人。老荘ろうそうの学を好み、世俗の儒教道徳をきらって、そうした人たちを白眼視した。『蒙求もうぎゅう』の一句。
こうさんこうしん【恒産恒心】
一定の財産や職業をもたないと、一定の道徳心や良心を保つことができないことのたとえ。
アラン【Alain】
[1868〜1951]フランスの哲学者・モラリスト。本名、エミール=オーギュスト=シャルチエ(Émile Auguste Chartier)。合理主義の立場から、哲学のみならず道徳・芸術・教育・...
ウェスターマーク【Edward Alexander Westermarck】
[1862〜1939]英国の社会学者。フィンランド生まれ。原始社会、特に婚姻・家族制度・道徳などの研究によって知られる。著「人類婚姻史」など。
おう‐ひつ【王弼】
[226〜249]中国、三国時代の魏(ぎ)の思想家。山陽(河南省)の人。字(あざな)は輔嗣(ほし)。幼くして高名をはせ、何晏(かあん)とともに玄学(老荘の学)の始祖といわれる。著「周易注」「老子...
カント【Immanuel Kant】
[1724〜1804]ドイツの哲学者。あらゆる権威の徹底的批判を根本精神とする批判哲学を大成し、近代哲学の祖とよばれる。理性の理論的認識能力の批判によって客観的認識の可能な領域を経験の世界に限定...
ガワー【John Gower】
[1330ころ〜1408]英国の詩人。チョーサーと親交があり、道徳的・教訓的傾向の作品で知られる。代表作に、キリスト教の七つの大罪を主題とする長編詩「恋する男の告解」がある。