な・る【鳴る】
[動ラ五(四)] 1 音が出る。音を発する。「鐘が—・る」「雷が—・る」 2 名声などが、広く世間に知れわたる。「策士をもって—・る人物」
なる‐かみ【鳴る神】
かみなり。《季 夏》「—や暗くなりつつ能最中(さなか)/たかし」
なるかみ‐の【鳴る神の】
[枕]雷の音の意から、「音」「音羽(おとわ)」に掛かる。「—音羽の山の峰の雲」〈壬二集・下〉
なる‐と【鳴る戸】
平安時代、宮中にあった戸。開閉のときに激しく鳴った。「春宮に—といふ戸のもとに、女ともの言ひけるに」〈後撰・恋二・詞書〉
なる‐や【鳴る矢】
「鏑矢(かぶらや)」に同じ。「それをなん—を以て射たりければ」〈今昔・二七・三三〉