かん【寒】
1 寒いこと。冬の寒さ。「海辺に—を避ける」⇔暑。 2 二十四節気の小寒と大寒の時期。暦の上で寒の入りから立春までの間。1月6日ごろから2月4日ごろまでの約30日間。「—が明ける」《季 冬》⇔暑。
かん【寒】
[音]カン(漢) [訓]さむい [学習漢字]3年 1 さむい。さむさ。「寒気・寒暑・寒風・寒冷/悪寒(おかん)・厳寒・向寒・春寒・避寒・防寒」 2 さびしい。貧しい。「寒村/貧寒」 3 身震いす...
かん‐あ【寒鴉】
冬の烏(からす)。かんがらす。《季 冬》
かん‐あおい【寒葵】
ウマノスズクサ科の多年草。山地の樹下に生える。茎はごく短く、葉は柄が長く、卵円形で基部は心臓形、表面に白斑がある。初冬、根際に、暗紫色の先が三つに裂けた萼(がく)のある花をつける。《季 冬》「軒...
かん‐あけ【寒明け】
寒の時期が終わって、立春となること。また、その日。2月4日ごろ。寒の明け。《季 春》「—の水光り落つ駄金魚に/三鬼」
かん【寒】
the cold(est) season; the heart of winter大[小]寒⇒だいかん(大寒),しょうかん(小寒)寒の入り[明け]the beginning [end] of t...
かんがい【寒害】
damage caused by cold weather
かんき【寒気】
the coldこのところ寒気が一段と加わったIt has become colder these past few days.この植物は0度以下の寒気に当てると枯れてしまうIf exposed...
かんきょく【寒極】
the coldest place [spot] in the world
かんきりゅう【寒気流】
a cold atmospheric current
かんき【寒気】
[共通する意味] ★気温の低さが不快なほどに感じられるような状態。[使い方]〔寒さ〕▽寒さに耐える▽三十年ぶりの寒さ▽寒さがぶり返す〔寒気〕(かんき)▽寒気が身にしむ▽寒気が日本上空に流れ込む▽...
かんごり【寒垢離】
[共通する意味] ★神仏に祈願するとき、冷水を浴びて心身を清浄にすること。[英] bathing[使い方]〔垢離〕▽垢離を取る▽垢離を掻(か)く(=垢離の行を行う)〔水垢離〕▽水垢離を取る〔寒垢...
かんしょく【寒色】
[意味] 見た目に冷たい感じを与える色。青系統の色。[英] a cold color⇔暖色[使い方]〔寒色〕▽寒色を基調に飾りつけたショーウインドー
かんてん【寒天】
[共通する意味] ★冬の寒々とした空。[英] a wintry sky[使い方]〔寒空〕▽寒空を見上げる〔寒天〕▽寒天の星に祈る▽寒天を仰ぐ▽寒天を衝(つ)いて飛ぶ鳥[使い分け] 「寒空」は、「...
かんぷう【寒風】
[共通する意味] ★冷たい風。[英] a north wind[使い方]〔木枯らし〕▽木枯らしが吹きあれている〔北風〕▽北風の吹く季節▽北風にあおられる〔寒風〕▽寒風吹きすさぶ北の国▽寒風をつい...
かんがんこぼく【寒巌枯木】
⇒ こぼくかんがん(枯木寒巌)
かんこうどくちょう【寒江独釣】
雪の降る冬の川で一人釣りをすること。また、その人の姿。▽唐の柳宗元りゅうそうげんの「江雪こうせつ」の詩で詠うたわれたもの。多くの画題となっている。
かんざんじっとく【寒山拾得】
中国唐代中期の寒山と拾得の二人の高僧。二人とも奇行が多く、詩人としても有名だが、その実在すら疑われることもある。拾得は天台山国清寺こくせいじの食事係をしていたが、近くの寒巌かんがんに隠れ住み乞食こじきのような格好をした寒山と仲がよく、寺の残飯をとっておいては寒山に持たせてやったという。また、この二人は文殊菩薩もんじゅぼさつ、普賢ふげん菩薩の生まれ変わりといわれる。画題としてもよく用いられる。
かんだんきほう【寒煖饑飽】
寒さ、暖かさ、飢え、満腹といった日常生活の苦しみや楽しみのこと。苦楽と同意。▽「寒煖」は寒さと暖かさ。「饑飽」は飢えることと満腹になること。貧乏と裕福。「煖」は「暖」とも書く。