え‐て【得手】
1 巧みで、得意とすること。最も得意とするところ。えて物。えて吉。「人にはそれぞれ—不得手がある」 2 「得手勝手」の略。「—のお方が、今宵一夜はおれが物、一寸側を離さぬと」〈浄・傾城酒呑童子〉...
えて‐かって【得手勝手】
[名・形動]他人のことは考えず、自分に都合のよいように行動すること。また、そのさま。わがまま。「—が過ぎる」「—な注文」
えて‐きち【得手吉】
《「得手」を人名めかした語》 1 「得手1」に同じ。「二十三、四にて器量もよし、泣く事が—なり」〈洒・面和具噺〉 2 「得手3」に同じ。「ああ、また—へやられましたか」〈伎・四谷怪談〉 3 「得...
得手(えて)に帆(ほ)を揚(あ)・げる
得意なわざを発揮できる好機が到来し、調子に乗って事を行う。
えて‐もの【得手物】
1 「得手1」に同じ。「—の片足立ちや小田の雁」〈おらが春〉 2 「得手3」に同じ。「—にいい日だのうとぶらり来る」〈柳多留拾遺・一〇〉