うれた・し【慨し】
[形ク]《「うれいたし(心痛し)」の音変化》憎らしい。いまいましい。嘆かわしい。「—・きや醜(しこ)ほととぎす今こそば声の涸(か)るがに来鳴きとよめめ」〈万・一九五一〉
がい【慨】
[常用漢字] [音]ガイ(慣) 心を揺さぶる思いで一杯になる。「慨世・慨然・慨嘆/感慨・慷慨(こうがい)・憤慨」
がい・する【慨する】
[動サ変][文]がい・す[サ変]嘆く。憂える。憤慨する。「世を—・する」
がい‐せい【慨世】
世の中のありさまについて不満をもち、憤慨すること。「—の士」
がい‐ぜん【慨然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 憤り嘆くさま。嘆き憂えるさま。「—として嘆息する」 2 心を奮い起こすさま。「—として敵に向かう」