あお‐うま【青馬/白馬】
1 濃い青みを帯びた黒馬。青毛の馬。また、淡青色や淡灰色の馬。あおごま。「水鳥の鴨の羽色の—を今日見る人は限りなしといふ」〈万・四四九四〉 2 年初の節会(せちえ)の引き馬とする白馬、または葦毛...
あおうま‐の‐せちえ【白馬の節会】
宮中の年中行事の一。陰暦正月7日、左右馬寮(めりょう)から白馬を紫宸殿(ししんでん)の庭に引き出し、天覧ののち、群臣に宴を賜った。この日に青馬を見ると年中の邪気が除かれるという中国の故事による。...
はくば‐の‐せちえ【白馬の節会】
⇒あおうまのせちえ
あおば‐もの【青葉者/白歯者】
雑兵(ぞうひょう)。歩卒。こっぱ武者。また、具足を着けたことのない中間・小者の類。「—を一人討っては槍先に血をつけ」〈甲陽軍鑑・二四〉
あさ‐がら【麻殻/白辛樹】
エゴノキ科の落葉高木。本州中部以西の山地に自生。葉は広楕円形。初夏、白い花が多数垂れて咲く。実から油をとる。材は軽くて柔らかい。あさぎ。
しらかゆ【白粥】
[共通する意味] ★米などに、普通の飯を炊くよりも多めに水を加えて煮たもの。[英] (rice) gruel[使い方]〔粥〕▽七草粥(ななくさがゆ)(=正月七日に春の七草を入れて作る粥)▽五分粥...
しらが【白髪】
[共通する意味] ★白くなった髪の毛。[英] white〔gray〕hair[使い方]〔白髪〕(はくはつ)▽白髪の老人▽白髪三千丈〔白髪〕(しらが)▽しらがになる▽しらが染め▽しらがを抜く〔銀髪...
しらける【白ける】
[共通する意味] ★おもしろみがなくなること。[英] wet blanket[使い方]〔興醒め〕(名・形動)スル▽大根役者ばかりの興醒めな芝居▽下手な歌を聴かされて興醒めした〔興醒まし〕(名・形...
しらける【白ける】
[共通する意味] ★白くなる。白っぽくなる。[英] to whiten[使い方]〔白む〕(マ五)▽雨風に海も白む▽東の空が白む〔白ける〕(カ下一)▽古く白けた壁[使い分け]【1】「白む」は、一般...
しらじらしい【白白しい】
[共通する意味] ★知っていて知らないふりをするさま。[使い方]〔空空しい〕(形)▽空々しくとぼける〔白白しい〕(形)▽初対面の人のような白々しい挨拶(あいさつ)[使い分け]【1】「空空しい」は...
しらかわよふね【白河夜船】
正体もなく、ぐっすり寝こむこと。よく眠っていて、何も気づかないこと。▽「白河」は京都の地名。「河」は「川」、「船」は「舟」とも書く。また、「船」は「ぶね」とも読む。
はくうんこひ【白雲孤飛】
旅の途中で、親を思い起こすことのたとえ。青い空に白い雲が一片ぽつんと飛んでいるのを見て、その下に住んでいる親を思って悲しむことから。
はくがんせいがん【白眼青眼】
⇒ げんせきせいがん(阮籍青眼)
はくぎょくろうちゅう【白玉楼中】
文人の死のこと。▽「白玉楼」は白玉造りの天上の楼閣のこと。文人が死後行くところといわれる。
はくしゃせいしょう【白砂青松】
海岸の美しい景観の形容。白い砂浜と青々とした松林の続く海岸線の意から。▽「砂」は「沙」とも書き、また、「さ」とも読む。
しらい‐きょうじ【白井喬二】
[1889〜1980]小説家。神奈川の生まれ。本名、井上義道。斬新(ざんしん)な時代小説で文壇に登場。のち雑誌「大衆文芸」を創刊、大衆小説の普及・高揚に努めた。作「新撰組」「富士に立つ影」など。
しらい‐ごんぱち【白井権八】
[?〜1679]江戸初期の鳥取藩の武士。本名、平井権八。江戸の遊女小紫に迷い、辻斬(つじぎ)りをして処刑された。歌舞伎・浄瑠璃などに脚色され、特に歌舞伎では幡随院長兵衛がからんで登場することが多い。
しらい‐まつじろう【白井松次郎】
[1877〜1951]実業家。京都の生まれ。弟の大谷竹次郎とともに松竹合名会社・松竹キネマを創立。歌舞伎座・大阪歌舞伎座・文楽座など多くの劇場を経営するなど、演劇・映画界で広く活躍。
しらい‐みつたろう【白井光太郎】
[1863〜1932]植物学者。福井の生まれ。本草学を研究。また、日本の植物病理学の開拓者。著「植物病理学論考」「日本博物学年表」など。
はく‐きょい【白居易】
[772〜846]中国、中唐期の詩人。太原(山西省)の人。字(あざな)は楽天。号、香山居士。「新楽府(しんがふ)」など、平易流暢(りゅうちょう)な詩で、もてはやされた。日本の平安文学に影響を与え...