きくち【菊池】
熊本県北部の市。稲作が主産業だが、果菜類の栽培も盛ん。中心の隈府(わいふ)は中世、菊池氏の居城地で、肥後の中心地として栄えた。袈裟尾(けさお)古墳や菊池温泉がある。平成17年(2005)、泗水(...
きくち【菊池】
姓氏の一。 [補説]「菊池」姓の人物菊池寛(きくちかん)菊池契月(きくちけいげつ)菊池五山(きくちござん)菊池正士(きくちせいし)菊池大麓(きくちだいろく)菊池武重(きくちたけしげ)菊池武時(き...
きくちかん‐しょう【菊池寛賞】
菊池寛を記念して設けられた年1回の文化賞。文学・演劇・映画・新聞・放送・雑誌・出版などの分野で、その年度に創造的な業績を挙げた個人や団体に授与される。
きくち‐がわ【菊池川】
熊本県北部を流れる川。阿蘇(あそ)外輪山北西麓に源を発し、玉名市で島原湾に注ぐ。長さ約71キロ。上流は渓谷美を呈し、オオサンショウウオ・ヤマメなどが生息。
きくち‐けいこく【菊池渓谷】
熊本県北部、阿蘇(あそ)外輪山北西部にある菊池川源流の渓谷。菊池市に属する。外輪山の伏流水が造り出したもので、6.7キロメートル続く景勝地。一帯の国有林は昭和40年(1965)、九州で初めて自然...
きくち‐かん【菊池寛】
[1888〜1948]小説家・劇作家。香川の生まれ。本名、寛(ひろし)。第三次・第四次「新思潮」同人。文芸家協会の設立に尽力し、雑誌「文芸春秋」を創刊。のち、芥川賞・直木賞を制定した。小説「恩讐...
きくち‐けいげつ【菊池契月】
[1879〜1955]日本画家。長野の生まれ。旧姓は細野、本名、完爾。児玉果亭に学び、京都に出て菊池芳文に師事。円山・四条派の写生風に大和絵の手法を加えた古典的風趣の歴史人物画を描き、初期文展以...
きくち‐ござん【菊池五山】
[1769〜1849]江戸後期の漢詩人。讃岐(さぬき)の人。名は桐孫(まさひこ)。通称、左太夫。市河寛斎に学び、のち江戸詩壇の代表的存在となった。著「五山堂詩話」。
きくち‐せいし【菊池正士】
[1902〜1974]実験物理学者。東京の生まれ。菊池大麓(だいろく)の四男。大阪大学教授。雲母を用いた電子線回折を研究し、菊池線・菊池帯などの菊池図形とよばれる回折模様を発見。ドイツ留学後、大...
きくち‐たけしげ【菊池武重】
[?〜1341]南北朝時代の武将。肥後の人。武時の長男。肥後守。足利尊氏(あしかがたかうじ)が建武政府に反したとき、新田義貞に従って箱根で奮戦。のち、九州に帰り、南朝軍の中心として戦った。