いら (長崎の方言)
お盆すぎの海で人の皮膚をさすクラゲ。 いらの出るけん、盆すぎにゃ泳がんとよ(クラゲが出るから、お盆過ぎには泳がないのよ)
いら (大分の方言)
鱗(うろこ)。 こんさかなは、いらがとりにきー(この魚は鱗が取りにくい)
いらう (京都の方言)
〈物に〉触る。いじる。 大事なもんやからいろたらあかんえ(大事なものだからいじったらだめだよ)
いらう (兵庫の方言)
触る。 そんなとこいろたらめげるぞ(そんな所を触ったらこわれるぞ)
いらう・いろー (奈良の方言)
触る。 ごちゃごちゃいろたらあかんがな(ごそごそと触ったらだめじゃないか)
いらくる (鳥取の方言)
うるさがる。 ばさんの長話に、おじじがいっつもいらくってござったよ(おばあさんの長話に、おじいさんがいつもうるさがっていたよ)
いらち (京都の方言)
せかせかして落ち着きのない人。せっかちな人。 あの人いらちやし、待たせたらあかんで(あの人はせっかちだから、待たせてはいけないよ)
いらち (大阪の方言)
落ち着きのないこと。 いつもせわしのーて、ほんまにいらちな人やなー(いつもせかせかして、本当に落ち着きのない人だねえ)
いらちか (福井の方言)
布を巻いたゴム紐。 パンツのいらちか伸びてもて、よーよわった(パンツのゴム紐が伸びてしまって、大変困った)
いらまかす (岡山の方言)
からかう。 そねーなことーゆーて、ひとーいらまかすな(そんなことを言って、人をからかうな)