ぐぜっ (佐賀の方言)
〈子どもが〉むずがる。 くーぐぜっよっごたっばってん、こん子わ腹のしーっとっとやなかね(ひどくむずがっているようだけど、この子はお腹がへっているのではないかい)
さばくっ (佐賀の方言)
仕事が捗る。 仕事ばあんのすっぽにたのーじみたばってんが、ちーにさばけん(仕事をあの怠け者に頼んでみたけれど、ちっとも捗らない)
せーだい (大阪の方言)
せいぜい。 せーだいきばってべんきょうしーや(うんとがんばって勉強しなさいよ)
たっぱい (福岡の方言)
姿。ふうさい。 あたきは別の人ば、考えとったばってん、たっぱいのよーなかもんね(私は別の人を考えていたけど、風采がよくないものね)
たばる (奈良の方言)
神仏の前から供物を下げて戴くこと。 仏さんの団子たばってきてよばれようか(仏壇に供えてある団子を下げてきて、食べようか)
つっつぐばる (岩手の方言)
しゃがむ、うずくまる。 みつからねぁよに、つっつぐばってろ(見つからないように、しゃがんでなさい)
〜ども (青森の方言)
〜けれども。 あげどもこの花こ、そらほど好ぎでね(赤いけれどもこの花はそんなに好きじゃない)津軽では「〜ばって」。
はってく(2) (熊本の方言)
死んでしまう。 あんしは元気かったばってん、去年はってかした(あの人は元気だったけど、去年死んでしまった)
〜ばって (青森の方言)
〜けれども。 あげばってこの花こ、そったに好ぎでね(赤いけれどもこの花はそんなに好きじゃない)南部では「〜ども」。
ばって (鹿児島の方言)
しかし。 むかしゃ、あつまっしもうけかったとばってなー(昔は集まる人も多かったけれどねえ)博多・長崎の「ばってん」につながる語。