あんらぐち (沖縄の方言)
おべっか。お世辞。 あれー ちゃー あんらぐち すんやー(あの人はいつも おべっかを言うね)近世語の「油口」に対応。なめらかなお世辞の弁舌。
いび (沖縄の方言)
神のいる場所。 あまんかい いびぬ あたんやー(あそこに聖空間があったね)上代の「いむべ(忌部)」に対応する語。
えーすろー (大分の方言)
相手にする。ご機嫌をとる。 あんしはむつかしーき、えーすろーのがおーごとじゃー(あの人は素直でないから、対応するのが容易ではないよ)
かじふち (沖縄の方言)
暴風。 かじふちや っんじららん(台風のときは出られない)「風吹き」に対応する語。「台風」に対応する「てーふ」ということばもあるが、比較的新しい。
ちゅらかーぎー (沖縄の方言)
美人。 あまぬ いぃなぐんぐぁや いっぺー ちゅらかーぎー やん(あそこの娘はたいそう美人である)「清ら影」に対応。
みみぐすい (沖縄の方言)
聞いてためになること。 ありが はなしや ちゃー みみぐすい なてぃやー(あの人の話はいつも聞いてためになるね)「耳薬」に対応する語。
むんなれー (沖縄の方言)
世の慣習を学ぶこと。 ありがみーんかい んじゃーに むんなれー しぇー(あの人のところへ行っていろいろ学んできなさい)「もの習い」に対応する語。
ゆくしむぬいー (沖縄の方言)
噓。偽り。 あれー ちゃー ゆくしむぬいーびかー っしやー(あいつはいつも噓ばかり言っているね)「横し物言い」に対応する語。