あったらしか (鹿児島の方言)
もったいない。 まだつこがなって、あったらしかことしやんな(まだ使えるのに、もったいないことをするな)古語の「あたらし〈惜〉」の意味を残している。
あばてんね (鹿児島の方言)
たくさん。 ことしゃ、あばてんねかっがなっちょいなー(今年はたくさんの柿がなっているなあ)「あばけんさばききれない」の転じた語か。
いっぺこっぺ (鹿児島の方言)
たくさん。 いっぺこっぺ、さるっもした(あちらこちらたくさん歩き回りました)「いっぺいっぱい」に語呂合わせで「こっぺ」を付けたもの。
いて (鹿児島の方言)
お湯が熱い。 こん風呂はいとして、いやならんなー(この風呂は熱くて入れないなぁ)「いたか」とも。
おい (鹿児島の方言)
僕。 おいがいっで、おはんなこけおいやい(僕が行くから、君はここにいなさい)男の人が親しい友人同士で使う。
おかべ (鹿児島の方言)
豆腐。 あひこんおかべは、んまかどー(あそこの豆腐はおいしいよ)女房ことば「御壁〈白くて平らなことから豆腐を表すようになった〉」に由来する。
おさいじゃす (鹿児島の方言)
いらっしゃる。 ゆくさ、おさいじゃしたもした(ようこそいらっしゃいました)「いる」「行く」「来る」の尊敬語。
おまんさー (鹿児島の方言)
あなた。 おまんさーの、いやったとーいごあした(あなたのおっしゃった通りでした)敬意の高い二人称代名詞。
おやっとさー (鹿児島の方言)
お疲れさま。 きゅは、おやっとさーごあした(今日はお疲れさまでした)
かずん (鹿児島の方言)
嗅ぐ。 かずんみやい。よかかざがしもんで(嗅いでみなさい。いいにおいがしますから)名詞は「かざ」、動詞は「かずん」。