ひっとずる (長崎の方言)
ちょっと出る。 頭のひっとでとる(頭がちょっと出ている)「ひっ」「ひん」は、「少し」「つい」など空間・時間的に小の程度を付加する接頭辞。
ひねくましー (岐阜の方言)
年齢よりもふけて見える。 苦労するとみえてひねくましー顔しとる(苦労をするとみえて年よりもふけた顔をしている)
びーどろ (長崎の方言)
つらら。 びーどろんさがっとる(つららが下がっている)ポルトガル語 vidro に由来。「ガラス」のこと。現在はほとんど言わない。
へんねしー (愛知の方言)
うらやましい。 えー着物きとるでへんねしーんだわ(いい着物を着ているのでうらやましいのだよ)
ぼてる (広島の方言)
水分を吸って膨らむ。 ゴザがぼててしもーて、おもーなっとるわい(ゴザが水分を吸ってしまって重くなっているぞ)
〜ま (富山の方言)
〜よ。 はよせいま。なんしとるがよ(早くしろよ。何をしてるんだよ)強意の文末詞。
むさい (島根の方言)
丈夫で、長持ちする。 むそーて、かれこれ二〇年もつこーとる(丈夫だから、かれこれ二〇年も使っている)
やいと (岐阜の方言)
灸。 やんちゃばっかやっとると、てんこにやいとすえるぞ(いたずらばかりやっていると、あたまのてっぺんにお灸をするぞ)
らんぱちやる (三重の方言)
大騒ぎする。 きんじょまーしのこどもらとらんぱちやっとるわさ」(近所の子らと大騒ぎしているわ)「らんやる」とも。
りくつげな (香川の方言)
〈何やら〉えらそうな。 りくつげな服きとるでないか(カッコつけたわけのわからん服を着ているじゃないか)