あずる (山口の方言)
手こずる。困る。 おやつばっかり食べよるけー、あの子にもあずったもんじゃねー(おやつばかり食べているから、あの子にも困ったものだね)
おこり (奈良の方言)
マラリヤ・マラリアによるふるえ。 おじいちゃんは南方からの復員やさかいにようおこりにならはるわ(おじいさんは南方からの復員兵なので、よくマラリアによるふるえが起こるなあ)
おらぶ (広島の方言)
叫ぶ。大声をあげる。 広場で誰かがおらびよるが、どがーしたんじゃろーか(広場で誰かが叫んでいるが、どうしたんだろうか)
かたぐ (広島の方言)
〈荷物を一人で〉肩に担ぐ。 材木をかるがるとかたいでいきよる(材木を軽々と担いで行きつつある)
きっちゃする (熊本の方言)
つらい思いをする。 ずーっと早起きだったけん、きっちゃしよるごたんな(ずっと早起きだったから、つらい思いをしているようだな)
きばる (広島の方言)
励む。精を出す。がんばる。 朝とーから、きばりよるのー(朝早くから、精を出すねえ)
けあらし (北海道の方言)
水蒸気の大量発生。 あすこだらよぐけあらしにがって難儀するんだ(あすこはよくけあらしで難儀するんだ)海水と空気の温度差による。
けんずい (滋賀の方言)
小昼。中間の食事。 昼、たんとくてなガら、もーはい、けんずい待ちしとる(昼にはたくさん食べていながら、も早、小昼待ちをしていよる)
けんちょいき 【県庁行き】 (大分の方言)
よそ行きの上等の服。一張羅。 あんた、けんちょいき着ち、どきー行きよるかえ(あなた、そんないい服装をして、どこに行こうとしているの?)
こなす (福岡の方言)
いじわるしていじめる。 わるそーが、とーしぇんぼして、こなしよる(いたずら小僧が通せんぼしていじめている)「にくじ」は精神的意地悪。