くものえず (栃木の方言)
蜘(く)蛛(も)の巣。 どんぶがくものえずにひっかかって、ばたばたもがいてんだんべー(蜘蛛の巣にとんぼがひっかかって、ばたばたもがいているんだろう)
ざっぽい (栃木の方言)
露っぽい。 あさっぱら、田んぼのあぜ道がざっぽかったもんだがら、膝っかぶから下がびっちょりになっちゃった(朝、田のあぜ道の草が露っぽかったものだから、膝下がびっしょりになった)
じごくのかぎっつるし (栃木の方言)
杉菜。 じごくのかぎっつるしの根っこは、深くて多くて取り尽くせるもんじゃーねーよ(杉菜の根は、深くて多くて取り尽くせるものではないよ)
じなる (栃木の方言)
怒鳴る。 水わすらをしていると、きもんがくさるといって、とーちゃんがじなった(水をいたずらしていると、着物が濡れるといって、お父さんが怒鳴った)
じゃんぼん (栃木の方言)
葬式。 じゃんぼんには、引き出物にでっけーじゃんぼん饅頭がでたったねー(葬式には引き出物に大きな葬式饅頭がでたね)
ずずねー (栃木の方言)
ぞくぞくする。 葉っぱのうらにずずねーほど毛虫がいたったね(葉っぱの裏側にぞくぞくするほど毛虫がいましたね)
せっちょ (栃木の方言)
世話をやき過ぎること。おせっかい。 赤ちゃんをせっちょし過ぎたもんだがら、とーとー泣ぎそっぺになった(赤ちゃんにおせっかいをし過ぎたために、ついに泣き出しそうな顔になった)
せーふろ (栃木の方言)
風呂。 せーふろふったけといたから、すぐにひゃれるぞ(風呂に火をつけておいたから、すぐに入れるよ)
ぜんて (栃木の方言)
すっかり。まるで。まったく。 ズボンがしっつぁばけて、ぜんて使いもんになんねぐなっちゃった(ズボンが破けて、まったく使い物にならなくなってしまった)
そばえる (栃木の方言)
甘える。甘ったれる。 何がやんなんだが子どもは、母親の膝っかぶんとごでそばえてぐじっていた(何が嫌なのか子どもは、母親の膝元で甘えてぐずぐず言っていた)