あいまいもこ【曖昧模糊】
はっきりせず、ぼんやりしているさま。あやふやなさま。▽「曖昧」も「模糊」も、ともにぼんやりして不明瞭ふめいりょうなさま。「模」は「糢」とも書く。
いっきいちゆう【一喜一憂】
状況の変化などちょっとしたことで、喜んだり不安になったりすること。また、まわりの状況にふりまわされること。
かいかじしん【改過自新】
自分の過ちを改めて、新たに再出発すること。過ちを改めて心を入れかえること。▽「改過」は過ちを改めること。「自新」は自分で態度や心などを一新する意。「過あやまちを改あらため自みずから新あらたにす」と訓読する。
かんきゅうじざい【緩急自在】
状況などに応じて早くしたり遅くしたり、緩めたり厳しくしたりと思うままに操れるさま。▽「緩急」は緩やかなことと、あわただしいこと。遅いことと早いこと、ゆるやかなことと厳しいこと。「自在」は思いのままであるさま。
きんじょうてんか【錦上添花】
善美なものの上に、さらに善美なものを加えること。本来、美しい錦にしきの上に、さらに美しい花を添える意。よいもの、美しいもの、めでたいことなどが重なることに用いる。▽「錦」は美しい綾織物あやおりもの。一般に「錦上きんじょうに花はなを添そう」と訓読を用いる。
じかやくろう【自家薬籠】
使いたい時に使える必要な物。すでに手中にあって、いつでも使えて役に立つもの。完全に身についた技術や、また思いのままに操あやつることのできる人物のこともいう。
すんてつさつじん【寸鉄殺人】
ちょっとした一言や批評で、ずばりと他人の急所や弱点を突くこと。ごく小さな刃物であっても人を殺あやめることができるという意味。
ちょうかせきかい【朝過夕改】
自分の過ちをすぐ改めること。また、その改め方の迅速な様子。▽「朝過」は朝に犯した過ち。「夕改」はその日の夕方までに改めること。「朝~夕(暮)~」の形は期間の短いことのたとえによく用いられる。「朝あしたに過あやまちて(過あやまてば)夕ゆうべに改あらたむ」と訓読する。
ちりゃくじゅうおう【知略縦横】
才知を働かせて、はかりごとを思うままにめぐらせること。▽「知略」は才知に富んだ計略の意。「縦横」は思いどおりに振る舞う、自由自在の意。「知」は「智」とも書く。
てれんてくだ【手練手管】
思うままに人を操りだます方法や技術のこと。あの手この手と、巧みに人をだます手段や方法。▽「手練」「手管」は、ともに人をだます手段や技術のこと。同義語を重ねて強調した言葉。もとは遊女が客をだます手段をいう語。