いちまい-かんばん【一枚看板】
一座の代表的な
役者のこと。また、多くの人の中で
中心となる
人物のこと。また昔、
武家で中間
ちゅうげんや
小者に
支給された
着物を「かんばん」と呼んだことから、一着しかない
衣服、人に見せられるような着替えのないこと。▽「一枚看板」は、歌舞伎
かぶきで、出し物の
演目(
外題げだい)や主な
役者の名や
絵姿を、一枚の
看板に書いて、
劇場の前に掲げたことから出た語で、一枚の
看板に
名前ののるほどの
役者の意から転じた。
- 用例
- お力というは此家このやの一枚看板、年は随一若けれども客を呼ぶに妙ありて、さのみは愛想の嬉しがらせを言うようにもなく我まま至極の身の振舞、<樋口一葉・にごりえ>