めんこうふはい【面向不背】
前後どちらから見ても、整っていて美しく立派なことのたとえ。もとは、三方正面の仏像のことをいう。▽「面向」は額ひたいの真ん中、真っ向のこと。「不背」は裏がないこと。
めんせつていそう【面折廷争】
君主の面前で臆することなく、大胆に諫いさめること。剛直の臣についていう。▽「折」は責めること。「廷」は朝廷のこと。「廷争面折ていそうめんせつ」ともいう。「争」は「諍」とも書く。
めんもくやくじょ【面目躍如】
世間の評価に値する活躍をしていて、生き生きとしているさま。また、名声・世間体などがよりよくなるさま。▽「面目」は世間に対する体面の意。「躍如」は生き生きとして勢いのよいさま。「目」は、「ぼく」とも読む。
もうこふくそう【猛虎伏草】
英雄が世に隠れているたとえ。また、英雄は隠れてはいても、それは一時のことであって、いつかは必ず世に出るということ。▽「猛虎」はたけだけしいとらの意で、英雄のたとえ。「猛虎もうこ草くさに伏ふす」と訓読する。
もんがいふしゅつ【門外不出】
すぐれた技術や貴重な物などを厳重にしまっておいて、決して他人に見せたり貸したりしないこと。大切な物を部外者に見せないように、外に持ち出さないこと。
やくろうちゅうのもの【薬籠中物】
いつも薬箱に入っていて、いつでも使える常備薬という意から、必要に応じて使うことのできる、身につけた知識や技術のこと。また、手なずけてあって、自分の言うことを忠実に聞く手下や部下のこと。
ゆうきどうどう【雄気堂堂】
雄々しく立派で、誇らしげであること。落ち着いて、びくともしないようす。
ゆうしんぼつぼつ【雄心勃勃】
雄々おおしい勇気が盛んにわいてくるさま。▽「雄心」は雄々しい心、勇ましい精神。「勃勃」は盛んに起こるさま。
ゆうゆうかんかん【悠悠閑閑】
ゆったりして気長に構え、のんびりするさま。▽「悠悠」は落ち着いたさま。のんびりしたさま。「閑閑」は静かで落ち着いたさま。「悠悠緩緩」「優優閑閑」「優優簡簡」とも書く。
ゆうゆうじてき【悠悠自適】
のんびりと心静かに、思うまま過ごすこと。▽「悠悠」はゆったりと落ち着いたさま。「自適」は自分の思うままに楽しむこと。「悠悠」は「優遊」「優游」とも書く。