えきしゃさんゆう【益者三友】
交際してためになる三種の友人のこと。正しいと思うことを直言する正直な人、誠実な人、博識な人のこと。人と付き合うに当たって、友人をどう選ぶかを述べた語。
えんじゃくこうこく【燕雀鴻鵠】
大人物の志は小人物には理解しがたいということのたとえ。
えんすいきんか【遠水近火】
遠くにある水は近くの火事を消すには役に立たない意から、遠くにあるものは緊急の用事には役立たないということ。また、緩慢な応対では緊急の事態を解決できないことのたとえ。
えんとういっかつ【鉛刀一割】
鉛でできた切れ味の悪い刀でも、一度は物を断ち切ることができる意から、凡庸な人でも時には力を発揮できるときがあるたとえ。多くは自分の微力を謙遜けんそんしていう語。また、一度用いると二度と使えないことから、一度しか使えず二度と役に立たないことのたとえ。
えんめいそくさい【延命息災】
無事に長生きをすること。何事もなく長生きすることを願い祈る語。▽「息災」は災いをとめる意。転じて、からだにさわりのないこと、無事なこと。「息」はやむ、終わらせる意。「息災延命そくさいえんめい」ともいう。
えんりょえしゃく【遠慮会釈】
つつましく控え目にして、他人のことを思いやること。▽「会釈」は軽くおじぎをすることから、相手を思いやる意。一般には「遠慮会釈もない」と否定の表現を伴う。
えんりょきんゆう【遠慮近憂】
遠い将来のことまで見通した深い考えをもたないでいると、必ず手近なところに身にさし迫った心配事が起こること。▽「遠慮」は先々まで見通した深い考え、配慮のこと。「近憂」は身近に迫った心配事の意。「遠き慮おもんぱかり無ければ、必ず近き憂うれい有り」の略。
おうきゅうそち【応急措置】
さし迫った事態に際し、被害を最小限に食いとめるためにうつ、とりあえずの処置。
おうじょうのそかい【往生素懐】
仏教に帰依し、現世を去って極楽浄土に生まれ変わりたいという平素からの願い。▽「往生」は現世を去って、極楽浄土に生まれ変わること。「素懐」は平素からの思い・願い。
おうせきちょくじん【枉尺直尋】
大きなことを成功させるためには、小さな犠牲はやむを得ないということ。