こうしそうにょう【行屎走尿】
日常生活のこと。▽便所で用を足すことから転じて、このような意味になった。「屎」は大便、「尿」は小便の意。
こうしそうにょう【行屎送尿】
日常生活のたとえ。また、日常生活でのごくありふれた事柄のたとえ。
こうしつのまじわり【膠漆之交】
固く結びついて、容易なことでは離れない交友関係のたとえ。厚い友情のたとえ。
こうしゃしば【高車駟馬】
高位高官の地位にある人が乗るりっぱな車のこと。転じて、高貴な人のたとえ。
こうしらんしょう【嚆矢濫觴】
物事の始まり・起こり。▽「嚆矢」はかぶら矢の意。転じて、物事の始まり。昔、戦いを始めるときに、かぶら矢を敵の陣に射かけたことからいう。「嚆」は高鳴る、矢が鳴る意。「濫觴」は川の源の意。転じて、物事の初め。大きな川もその始まりは觴さかずきに溢あふれるほどのわずかな流れであることからいう。「濫」は溢れる意。「觴」はさかずき。「嚆矢」「濫觴」とも同じ意で、これを重ねて意味を強めた語。
こうしんとうかく【鉤心闘角】
高い建物がいくつも並んでそびえ立ち、密集しているさま。また、それぞれが智略をふるって争うことのたとえ。
こうじこうせつ【口耳講説】
人の話を聞いて、十分に理解しないままにすぐ人に話すこと。受け売りのこと。▽「口耳」は口と耳の間の距離のこと。「講説」は説き明かすこと。
こうじたま【好事多魔】
よいことには往々にしてじゃまが入りやすいことのたとえ。
こうじつじきゅう【曠日持久】
《「戦国策」趙策から》むなしく日々を過ごして物事を長引かせること。曠日弥久(こうじつびきゅう)。曠久。「此儘に—せば、鎮台益々土兵を募り」〈竜渓・浮城物語〉
こうじつびきゅう【曠日弥久】
むなしく日月を費やして、久しきにわたること。また、むだに時間を過ごして事を長引かせること。▽「曠日」は多くの月日を経ること。また、むだに月日を過ごすこと。「弥久」は長い時間を経ること。「弥」はわたる、時間を経る意。「日ひを曠むなしくして久ひさしきに弥わたる」と訓読する。