せいうんしゅうげつ【晴雲秋月】
心に汚れがなく、澄みとおっているたとえ。▽「晴雲」は、晴れた空に浮かぶ白雲のこと。「秋月」は、秋の澄んだ空にかかる月の意。
せいうんのこころざし【青雲之志】
徳を磨いて、立派な人物になろうとする心。また、功名を立て立身出世をしようとする心。▽「青雲」は雲の上の青い空を意味し、高位・高官、立身出世のことをいう。
せいえいてんかい【精衛填海】
人ができそうもないことを企てて、結局それが無駄に終わること。また、いつまでも悔やみ続けること。▽「精衛」は、古代炎帝えんていの娘が溺死できしして変身したという小鳥の名。「填海」は海をうずめる意。意志の強固なことにも用いる。「精衛せいえい海うみを填うずむ」と訓読する。
せいおんゆういん【清音幽韻】
文章のすぐれていることのたとえ。▽「清音」は清らかな音声、「幽韻」は奥深く何ともいえない趣の意。北宋ほくそうの王安石が欧陽脩おうようしゅうの文を評した言葉。
せいかたんでん【臍下丹田】
へそのすぐ下あたりのところ。漢方医学では、ここに意識を集中して力を集めれば、健康を保ち勇気がわいてくるという。▽「臍下」はへその下、「丹田」もへその下あたりの意。また、ここを「下丹田」ともいう。
せいかりょうげん【星火燎原】
最初は小さな力でも、放って置くと手がつけられなくなること。反乱や一揆が広がって防ぎきれなくなること。星の光のように小さな火でも、燃え広がると原野を焼き尽くすという意味。
せいかんせいき【誠歓誠喜】
まことに喜ばしい意。臣下が天子に奉る文書に用いる言葉。▽「歓喜」のそれぞれに「誠」を重ねて、最高の喜びを表す。
せいきしき【生寄死帰】
人が今生きているのは、仮にこの世に身をおいているだけであり、死ぬことは故郷に帰るように、本来いるべきところに落ち着くことだということ。▽「寄」は寄寓きぐうで仮住まいのこと。「帰」は本来の場所に帰ること。「生せいは寄きなり死しは帰きなり」と訓読する。
せいきはつらつ【生気溌溂】
生き生きとして、動作や表情に元気のあふれている様子。▽「生気」は生き生きとした様子。「溌溂」は魚の元気よくはねるさまから、動作や表情に元気のあふれているさま。「溂」は「剌」とも書く。
せいきはつらつ【生気潑溂】
生き生きとして、活気にあふれていること。生命感が満ち溢あふれているようす。