たごんむよう【他言無用】
ある話を他人に漏らしてはならないということ。
たぞうこうぼう【多蔵厚亡】
財物をたくさん貯えることは、必ず巨大な損失につながる意。欲が深いと人間関係が駄目になって、やがては財物ばかりかすべてを失ってしまうというたとえ。▽「多蔵」はたくさん貯えること。「厚亡」は損失が大きい意。一般に「多おおく蔵ぞうすれば厚あつく亡うしなう」と訓読を用いる。
だいちふち【大智不智】
本当にすぐれた知恵者は、その知恵をひけらかさないので、一見無知な愚か者に見えるということ。利口ぶってはいけないと戒めるたとえ。
だんきのいましめ【断機之戒】
学問は中途で放棄してしまっては何の価値もないという戒め。
だんげんびちゅう【談言微中】
面と向かってはっきりとは言わず、それとなく遠回しに人の急所や弱点などをつく話しぶりのこと。▽「談言」は話す言葉の意。「微中」はひそかに、また、かすかに当てる意で、さりげない話しぶりで要点をつくことをいう。「中」はぴたりと当てる意。
ちくとうぼくせつ【竹頭木屑】
役に立たないもののたとえ。また、細かなもののたとえ。転じて、つまらないものでも、何かで役に立つかもしれないから粗末にしないこと。廃物利用すること。▽「竹頭」は竹の切れはし。「木屑」は木のくず。
ちすうれいひ【知崇礼卑】
本当の知者は知識を得れば得るほど、他人に対してはへりくだって、礼を尽くすものだということ。▽「知崇」は知能が高くなることで、それによって徳も高まること。「礼卑」は礼においてはへりくだるということで、それによって人に慕われるということ。「知ち崇たかく礼れい卑ひくし」と訓読する。
ちょうていきょくほ【長汀曲浦】
長く続くみぎわと曲がりくねった入り江。曲がりくねって続いている海辺。▽「汀」はなぎさ・みぎわ、「浦」は浜辺・湾の意。
てきざいてきしょ【適材適所】
その人の能力・性質によくあてはまる地位や任務を与えること。
てんちむよう【天地無用】
荷物の梱包の外側に記載して、荷物の上下を逆さまにすると破損する恐れがあるからしてはならないと警告することば。