てんぞうそうまい【天造草昧】
天地創造のとき、この世にまだ秩序がなく混沌こんとんとして定まらないこと。また、世の中に秩序がなく、天下のまだ定まらないことにもいう。▽「天造」は天が万物を創造すること、また、その創造物。「草」ははじめの意。また、乱雑の意。「昧」は暗い意。
てんばこうくう【天馬行空】
天馬が大空を勢いよく駆け回るように、思想や行動などが自由なこと。また、文章などがのびのびとしているさま。
てんばつてきめん【天罰覿面】
行為の結果がたちどころに現れること。悪事を働くと、その報いとしてすぐさま天が罰を下すこと。▽「天罰」は天の下す罰。「覿面」は、ある事柄の効果や報いが目まの当たりにすぐ現れることをいう。
てんりじんよく【天理人欲】
天地自然の条理と人の欲望。人間の心の中に本性として存在する天の道理と、心が外からの影響を受けて生じる感情や欲望。▽「天理」は人為ではない万物の正しい道理。万物の調和を保つ条理。また、人間も含めて万物の本性。「人欲」は、心が外界に触発されて生じる動き。人の本性を覆い隠すもの。
でんかのほうとう【伝家宝刀】
家宝として代々伝わっている名刀の意から、いざというときにだけ繰り出す、とっておきの物や手段。
とうりとうりゃく【党利党略】
自分が属する政党・党派の利益と、そのためにめぐらす策略のこと。
としくほう【兎死狗烹】
うさぎが死んでしまえば、それを捕らえるのに用いられた猟犬は不必要となって、煮て食べられてしまう意。戦時に活躍した武将は、ひとたび太平の世となると、用なしとして殺されてしまうことをたとえた言葉。また、後に広く、利用価値があるときだけ用いられ、無用になると捨てられてしまうことのたとえ。▽一般に「兎うさぎ死しして狗いぬ烹にらる」と訓読を用いる。
とんとくきょせい【敦篤虚静】
他人に対しては真心が厚く、名誉や利益に関しては恬淡てんたんとしていること。
どうかさよう【同化作用】
生物が、体外から取り入れた物質をその必要な成分に変化させる働きのこと。また、他から得た知識などを自分のものとして身につけること。
どうぶんどうしゅ【同文同種】
使われる文字、人種が同じであるということ。▽「文」は文字、「種」は種族。