ほういせんたい【縫衣浅帯】
袖そでの下から両わきを縫い合わせた服と広い帯。儒者の服。転じて、儒者・学者・文人のこと。▽「縫衣」は縫腋ほうえき縫掖ほうえきのことで、袖の下から両わきを縫いつけた服。「浅帯」は広い帯。帯が広いと服に食い込むのが浅いことからいうが、諸説ある。「縫」は「逢」とも書く。
ほういそくしょく【豊衣足食】
生活の豊かなことのたとえ。
ほうえんいとく【報怨以徳】
怨みを抱いている者に対しても、慈愛と徳をもって接すること。
ほうえんだんう【砲煙弾雨】
砲弾を撃ち合う激しい戦い。また、そのさま。▽「砲煙」は大砲を撃つときに出る煙。「弾雨」は弾丸が雨のように盛んに飛んで来るさま。「煙」は「烟」とも書く。
ほうおううひ【鳳凰于飛】
①おおとりの雌雄のように、夫婦が仲むつまじいこと。②鳳凰が飛ぶと他の鳥も従って飛ぶ意から、聡明な天子のもとに、賢者が多く集まることのたとえ。
ほうかいりんき【法界悋気】
自分に無関係な人のことに嫉妬しっとすること。また、他人の恋をねたむこと。おかやき。▽「法界」は自分とは何の関係もない他人の意。「悋気」は嫉妬心。「法界」は「ほっかい」とも読む。
ほうかこうぎん【放歌高吟】
あたり構わず、大きな声で歌うこと。▽「放歌」は周囲を気にせず大声で歌うこと。「高吟」は大きな声で詩を吟ずること。「高吟放歌こうぎんほうか」ともいう。
ほうかんげきたく【抱関撃柝】
門番や夜回りの意。低い役職の人のこと。▽「抱関」は門番のこと。「関」はかんぬきの意。「撃柝」は拍子木をたたいて夜回りをすること。「柝」は拍子木の意。
ほうがんびいき【判官贔屓】
弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。▽「判官」は官職の名で、ここでは検非違使けびいしの尉じょう(判官)の職にあった源義経みなもとのよしつねのこと。「贔屓」は目をかけること。源義経が兄の頼朝よりともにねたまれて滅んだことに、人々が同情を寄せたことからいう。「判」は「はん」とも読む。
ほうけいふうそう【飽経風霜】
厳しい世の中の苦労を味わい尽くして、世渡り上手で、したたかなこと。▽「飽経」は飽きるほど経験する意。「風霜」は厳しいもの、困難や苦労のたとえ。「風霜ふうそうを飽経ほうけいす」と訓読する。